金融法務事情

2016年12月10日号(2055号)

金融法務事情

目次

特集 FinTechの進化と深化

1 FinTechの法とリスク
――金融機関とベンチャー企業の連携に関して――
弁護士 村上智裕/上原拓也
 
2 ブロックチェーンと地域通貨の活用
弁護士 野口香織
 
3 欧州の決済サービスに係る新たな法的枠組み(PSD2)の概要とインプリケーション
ドイチェバンク 石川知弘
 

論 説

別除権行使が否定された場合の倒産手続での所有権留保自動車の処遇
――最二小判平22.6.4以後に残された課題――
トヨタファイナンス 伊藤和規
 

債権法研究会報告

〈第20回・完〉定型約款(その2)
――銀行取引を念頭に――
三井住友銀行 浅田 隆
 

時 論

時代のキーワードとしての経年変化
早稲田大学 山野目章夫
 

金融法務最前線

金融機関における情報セキュリティと法的リスクの最小化方策
弁護士 髙取芳宏/加藤 啓
 

法制審ニュース

〈第1回〉 民事執行法改正の最新動向
法制審に民事執行法制の見直しを諮問、民事執行法部会で審議始まる

連 載

地域金融機関のためのプロジェクトファイナンス入門
〈第3回〉 プロジェクトファイナンスの概要(その3)

弁護士 勝山輝一/松本岳人
 
金融法務と実務をめぐる5つの物語
〈第3回〉 金融機関における不祥事件対応
静岡中央銀行 両部美勝
 
株主代表訴訟に関する平成26年改正会社法の逐条解説
〈第9回・完〉 特定責任の一部免除に係る特則②、利益供与の禁止、経過措置等
弁護士 塚本英巨
 

法務余(夜)話

「金融仲介機能のベンチマーク」の意義

営業店コーナー

金融判例に学ぶ 営業店OJT〈融資業務編〉
債権譲渡通知に対するみなし到達規定の適用の有無
三井住友信託銀行 松田和之
 
支店長のための労務管理講座
〈第45回〉妊娠・出産等に関する法改正への対応
弁護士 有賀隆之
 

判決速報

● 債務整理を依頼された認定司法書士が、当該債務整理の対象となる債権に係る裁判外の和解について、司法書士法3条1項7号に規定する額を超えるものとして代理することができないと
される場合

(最一小判平28.6.27)

● いわゆる花押を書くことと民法968条1項の押印の要件

(最二小判平28.6.3)

● 会社代表者が個人で開設した信用金庫の同人名義の普通預金口座からの約1億円の払戻しが、約100万円の定期積金契約の満期前解約の上でされたことについて、債権の準占有者に対する弁済として有効とされた事例

(東京地判平28. 4 .20)

●消滅時効が完成した後に債務の一部弁済をした債務者の消滅時効の援用が認められた事例

(浜松簡判平28.6.6)

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