金融法務事情

2019年9月25日号(2122号)

金融法務事情

CONTENTS

論 説

 全銀協「民法(債権関係)の改正を踏まえた定期預金規定ひな型等の改正」の
 概要と関連する諸問題の検討

 弁護士 松尾博憲/全国銀行協会 永田和浩
 
 金融機関によるカルテル
  ――金融規制と独禁法の交錯領域――

 九州大学・弁護士 平山賢太郎/弁護士 鈴木正人
 
 オーストラリアのフィンテック事情
 上智大学 森下哲朗
 
 金商法158条の偽計罪に関する考察
 弁護士 清水真一郎
 

担当者解説

 民事執行法等の改正の要点(3)
 ――金融実務に関連する項目を中心に――

 法務省 内野宗揮/法務省・弁護士 山本 翔
法務省 吉賀朝哉/京都地裁(前法務省) 松波卓也
 
 「情報通信技術の進展に伴う金融取引の多様化に対応するための
   資金決済に関する法律等の一部を改正する法律」の解説
   ―― 情報・データの利活用の社会的な進展を踏まえた制度整備――

 金融庁  荒井伴介/野口雄司/本間 晶
末広賢司/政平英雄/小宮山圭介
 
 「コンプライアンス・リスク管理に関する傾向と課題」の概要
 金融庁 辻村智哉/金融庁(弁護士) 高山 徹
金融庁 山﨑かおり
 

OPINI論

 「闇営業」と副業・兼業の促進
 弁護士 石塚智教
 

リーディング金融法務

 銀行業務の合理化と独占禁止法
  ――地方銀行経営の転換点――

 弁護士 島田邦雄
 

金融行政インプレッション

 地域金融機関における内部監査の高度化の課題
 ――「 金融機関の内部監査の高度化に向けた現状と課題」(令元. 6 .28)――

 弁護士 吉田桂公
 

連 載

 ロクミン通信 倒産手続Q&A
 第18回 Question63.債権者集会には、どのような種類がありますか。
  また、どのような場合に債権者集会が実施されますか ほか
 大阪地方裁判所倒産実務研究会
 

スピンオフ

 多重債務問題と金融教育

ベーシックNAVI

■金融判例に学ぶ 営業店OJT〈預金業務編〉
 相続人による被相続人の預金口座申込書の写しの交付請求
 三井住友信託銀行・弁護士 若井夏子
 
■実務相談室
 危急時遺言に基づく相続預金払戻し
 みずほ信託銀行 竺原摩紀
 

判決速報

  • Xを船舶所有者、Yを傭船者とする定期傭船契約がYの再生手続の開始後に民事再生法49条1 項により解除され、船舶に残存するY所有の燃料とともに船舶が返船された場合において、Xによる再生手続開始後の定期傭船料に係る共益債権の行使に対し、Yによる残存燃料の価額相当額の不当利得返還請求権または残存燃料代請求権を自働債権とする相殺の主張が認められなかった事例

(東京高判平31. 1 .16、原審=東京地判平30. 5 .9)

  • 委託者兼受益者(父)と受託者(子)との間の信託契約について、委託者兼受益者による詐欺取消し、錯誤無効、債務不履行解除、信託目的の不達成または委託者兼受益者の合意による同信託の終了の主張がいずれも認められなかった事例

(東京地判平30.10.23)

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