金融法務事情

2019年8月10日号(2119号)

金融法務事情

CONTENTS

●金融法学会第36回大会資料●

〈シンポジウムⅠ〉暗号資産をめぐる法的諸課題
 暗号資産に関する資金決済法、金融商品取引法等の改正
 ―― 「情報通信技術の進展に伴う金融取引の多様化に対応するための
  資金決済に関する法律等の一部を改正する法律」の概要――
 金融庁 松尾元信
 
 暗号資産に関する実務上の法的課題
 弁護士 河合 健
 
 暗号資産(ビットコイン)と強制執行・倒産
 神戸大学 青木 哲
 
〈シンポジウムⅡ〉金融取引と高齢者
 高齢社会と向き合う金融取引のために
 青山学院大学 河上正二
 
 金融取引における高齢者対応の現状と課題
 みずほ銀行 日比野俊介
 
 金融商品取引における高齢者保護と支援
 弁護士 上柳敏郎
 
 高齢者の金融取引と自己決定権
 学習院大学 山下純司
 

OPINI論

 金融法学会第36回大会へのお誘い
 ――暗号資産をめぐる法的諸課題、金融取引と高齢者――
 金融法学会 神作裕之
 

リーディング金融法務

 法令等遵守から経営理念を実現するためのコンプライアンスへ
 弁護士 行方洋一
 

法務エッセイ ON & OFF

 将棋と裁判
 弁護士 久保井一匡
 

連 載

 大垣教授の金融法務パーソンのための英語
  〈第11回〉 Mergers & Acquisitions(1)
 青山学院大学・金融技術研究所 大垣尚司
 
 判例・実務から考える民事執行
 〈第11回〉差押禁止債権の認定と差押禁止範囲変更
   ――東京高決平30. 6 . 5 の検討――
 早稲田大学 内田義厚
 
 金融機関のための民事信託の実務と法務
 〈第19回〉 民事信託の審査(1)
 渋谷陽一郎
 

スピンオフ

 金融商品の販売と消費者契約法

判決速報

  • 詐害行為取消しによる受益者の取消債権者に対する受領済みの金員相当額の支払債務が履行遅滞となる時期

(最二小判平30.12.14)

  • 破産債権者が破産手続開始後に物上保証人から債権の一部の弁済を受けた場合における、破産手続開始時の債権の額を基礎として計算された配当額のうち実体法上の残債権額を超過する部分が当該債権に配当されたときは、配当を受けた当該破産債権者は、超過部分の全額について当該物上保証人に対し て不当利得返還義務を負うとされた事例

(大阪地判平31. 1 .17)

  • 根抵当権設定契約証書の成立の真正が、二段の推定によらないで認定された事例

(東京地判平30. 9 .20)

  • 滞納処分としての差押えが違法ではなく、これに基づく消滅時効の中断を主張することが信義則違反ないし権利濫用に該当するものではないとされた事例

(東京地判平30. 9 . 6 )

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