マイナス金利と年金運用

マイナス金利と年金運用

定価:2,000円+税

編・著者名:宮井 博・鈴木 誠・米澤 康博・山本 零・柳瀬 典由・徳島 勝幸・大野 早苗[著]

発行日:2017年12月27日

判型・体裁・ページ数:A5・並・256ページ

ISBNコード:978-4-322-13230-4

書籍紹介

マイナス金利下での年金運用のあるべき姿を提言!

  • 日本の確定給付型の企業年金は、一定の年金額を従業員に対して約束している。したがって、企業・従業員が支払う掛金を積み立てた年金資産はその負債を上回るように運用されなければならない。低金利環境の継続、マイナス金利への移行は、確定給付型の企業年金の運営に対して深刻な問題を突き付けている。
  • 本書では、日本の企業年金制度の現状、企業年金財政の現状、海外におけるマイナス金利化に伴う年金資産運用の変化、ファイナンス理論に基づいた年金財政の運営モデルの提示、マイナス金利下での資産構成割合に応じた年金財政のシミュレーション、母体企業の経営者の行動についての実証研究、マイナス金利政策による日本の債券市場の変化といった論点が幅広く取り上げられている。
  • さらに、マイナス金利への対応として広がった円債からヘッジ付き外債投資へのシフトについては、とくに米ドルと日本円の間において、理論的には内外金利差によって規定されるはずのヘッジコストが実際には金利平価よりも高止まりしているという事実に注目し、その要因を統計的な手法を用いて分析している。日本の企業年金の現在および将来の姿を知りたい人にとって必読の文献である。

主要目次

第1章 企業年金制度と資産運用の課題と対策――年金ガバナンスの観点から
中央大学専門職大学院 国際会計研究科 宮井 博

第2章 マイナス金利下における年金運用の状況
文教大学 経営学部 鈴木 誠

第3章 確定給付型企業年金の運用およびリスク管理に向けて
早稲田大学大学院 経営管理研究科 米澤 康博

第4章 低金利環境下での年金ALM
武蔵大学 経済学部 山本 零

第5章 企業年金財政と母体企業の純資産価値・投資決定
東京理科大学 経営学部 柳瀬 典由

6章 マイナス金利による債券市場のゆがみと円金利資産投資への影響
ニッセイ基礎研究所 徳島 勝幸

第7章 超低金利下における外国債券投資――ヘッジコストの影響
武蔵大学 経済学部 大野 早苗

著者代表略歴

米澤 康博(よねざわ やすひろ)
1974年横浜国立大学経営学部卒、81年東京大学大学院経済学研究科博士課程退学、84年筑波大学社会工学系講師、88年同助教授、96年同教授、98年横浜国立大学経営学部教授、2005年早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授、16年早稲田大学大学院経営管理研究科教授(現職)。経済学博士(大阪大学)。神奈川県出身。