標準必須特許(SEP)の法務

標準必須特許(SEP)の法務

定価:2,970円(税込)

編・著者名:中所 昌司[著]

発行日:2026年11月10日

判型・体裁・ページ数:A5判・並製・192ページ

ISBNコード:978-4-322-14728-5

書籍紹介

IoT時代に必須の知財実務を基礎から理解する!

▼近年紛争が多発している標準必須特許をめぐる交渉・紛争を扱う第一線の弁護士が、同分野特有の基礎知識から、差止請求の法域ごとの違いや国際的な手続競合などの実務に即した論点まで、Q&A形式で分かりやすく解説!

▼標準必須特許の紛争構造を理解するための主要裁判例の概要も巻末に掲載!

主要目次

序 章 なぜ今SEPが問題となっているのか

第1章 標準必須特許(SEP)の基礎

Q1 標準必須特許(SEP)とは何か

Q2 なぜ標準化と特許は衝突するのか

Q3 標準化団体(SSO)とは何か

Q4 FRAND宣言とは何か

Q5 「ロイヤルティ・フリー」の規格を実施すれば、特許ライセンスの問題は生じないのか

第2章 SEPライセンス交渉

Q6 SEPライセンス交渉では何が問題となるのか

Q7 Huawei v. ZTE判決とは何か

Q8 誠実交渉義務とは何か

Q9 実施者が「unwilling licensee」と判断されるのはどのような場合か

第3章 FRANDロイヤルティの算定

Q10 FRANDロイヤルティはどのように算定されるのか

Q11 比較可能ライセンス方式とは何か

Q12 トップダウン方式とは何か

Q13 ロイヤルティベースと算定対象はどのように考えるか

第4章 SEPに基づく差止請求と各法域の救済

Q14 SEPに基づく差止請求は認められるのか

Q15 ドイツにおいてSEPに基づく差止請求はどのように扱われるのか

Q16 UPCにおいてSEPに基づく差止請求はどのように扱われるのか

Q17 米国においてSEPに基づく差止請求その他の救済はどのように扱われるのか

Q18 日本におけるSEP紛争の特徴は何か

第5章 グローバルFRAND条件と国際的手続競合

Q19 なぜSEP紛争は複数の国で同時に進むのか

Q20 英国裁判所はなぜグローバルFRAND条件を判断できるのか

Q21 英国以外の裁判所はグローバルFRAND条件にどのように関与するのか

Q22 各国裁判所の判断が衝突する場合、どのように調整されるのか

Q23 企業はどのようにグローバルSEP紛争に戦略的に対応しているのか

第6章 SEP紛争の今後

Q24 パテントプールとライセンス交渉グループはSEP実務をどう変えるのか

Q25 SEP紛争において仲裁はどのような役割を果たし得るか

[巻末資料] 主要SEP事件ガイド

著者紹介

中所 昌司(ちゅうしょ まさし)

長島・大野・常松法律事務所パートナー弁護士。2001年東京大学教養学部基礎科学科量子科学コース卒業。2003年同大学大学院総合文化研究科相関基礎科学系修士課程修了。電子部品メーカーの研究開発部門で技術者として勤務した後、2007年旧司法試験合格。2009年弁護士登録(第一東京弁護士会)。2013年弁理士登録および米国カリフォルニア州弁護士登録。

特許訴訟、ライセンス交渉をはじめとする国内外の知的財産案件を幅広く取り扱う。

主な論文に、「中国裁判所にグローバルFRAND条件の決定を求めるSEP権利者についての英国控訴院判決」『知財管理』76巻6号(2026.6)、「Pantech v. ASUS: A Recent FRAND Judgment From Japan」『les Nouvelles』58巻4号(2025.12)、「SEPライセンスに関する交渉の相手方が不誠実である場合には、誠実交渉義務が一時的に停止される旨判示した、テキサス州東部地区連邦地裁決定」『LES JAPAN NEWS』65巻2号(2024.6)がある。