マネロン・金融犯罪と戦うための情報共有

マネロン・金融犯罪と戦うための情報共有

定価:2,200円(税込)

編・著者名:尾崎 寛[著]

発行日:2026年03月31日

判型・体裁・ページ数:A5判・並製・180ページ

ISBNコード:978-4-322-14639-4

書籍紹介

国民を金融犯罪から守るための処方箋

◆国際社会が直面する金融犯罪やテロ資金供与の脅威に立ち向かうための重要な取組みである「マネー・ローンダリング対策」や「金融犯罪対策」。この実現には効果的な情報共有が必須だが、プライバシー規制のクリアが課題になる。

◆本書では、FATFや各国の事例を基に、情報共有の課題と個人情報保護法とのバランスに焦点を当て、日本における現状と今後の展望を解説。特に金融機関間の情報共有とプライバシー規制の摩擦をどう克服するかを深く探る。

◆マネー・ローンダリング等対策における情報共有の課題と解決策を体系的に整理して掲載。第1章では情報共有の重要性や国際基準(FATF勧告)を基にした課題を概観。第2章では日本の個人情報保護法の枠組みと情報共有の法的基盤を詳述。第3章では新たな技術を活用した情報共有の可能性を探り、第4章では米国、欧州、シンガポールなど各国の取組事例を比較検討。第5章では、日本政府の詐欺対策と今後の課題を提示し、今後の展望を論及。

◆金融・法律・政策分野の実務家、研究者必読の一冊。

主要目次

第1章 マネロン等対策における情報格差と情報共有

第1節 マネロン等の脅威と情報格差の問題

第2節 金融犯罪との闘いにおけるパートナーシップ─データ保護、テクノロジー、民間部門の情報共有

第3節 情報共有に関係するFATF勧告等

第4節 情報共有に関する課題(FATFの認識)

第2章 日本における個人情報保護の枠組み

第1節 個人情報保護法

第2節 個人情報保護法等の体系

第3節 個人情報保護法における個人情報とは

第4節 個人情報や個人データを取り扱うときの基本ルール

第5節 マネロン等対策の共同化における情報共有

第6節 個人情報保護法における同意不要の例外規定

第3章 新たな技術の活用による情報共有

第1節 FATFドイツ議長下(2020~2022年)における優先課題

第2節 FATFシンガポール議長下(2022~2024年)における優先課題

第3節 国際決済銀行の取組み

第4節 マネロン等対策における情報の共有・分析に活用される新技術

第5節 口座売買対策と情報共有

第4章 他国における取組み

第1節 米国における取組み

第2節 米国におけるその他の情報共有の取組み(FinCEN Exchangeプログラムほか)

第3節 FATF報告書(ストックテイク・レポート)に紹介されている他国事例(英国とオランダ)

第4節 シンガポールにおける取組み

第5節 オーストラリアにおける取組み─Fintel Alliance

第6節 香港における取組み─Fraud and Money Laundering Intelligence Taskforce(FMLIT)

第7節 EUにおける取組み

第5章 日本政府による詐欺対策と今後の課題

第1節 犯罪対策閣僚会議「国民を詐欺から守るための総合対策」(2024年6月)および「総合対策2.0」(2025年6月)

第2節 「法人口座を含む預貯金口座の不正利用等防止に向けた対策の一層の強化について」(2024年8月)

第3節 警察への情報提供・連携の強化

第4節 警察からの情報提供や金融機関間での情報共有の課題

第5節 全銀協での情報共有の検討と今後の課題