定価:6,930円(税込)
編・著者名:大野 忠士[著]
発行日:2025年12月15日
判型・体裁・ページ数:A5判・並製・756ページ
ISBNコード:978-4-322-14613-4
日本CFA協会推薦受験参考書
◆CFA®(Chartered Financial Analyst®)とは米国の証券アナリスト資格であり、国際的に通用する資産運用のプロフェッショナルのための専門資格。
◆日本人には敷居が高いと思われがちなCFA®取得のための勉強方法、勉強スケジュール、日本語参考図書の紹介など、かゆいところに手が届いた受験の手引きから、計量分析、会計・財務分析など必須知識の習得まで、長年受験指導に携わってきた筆者のノウハウを凝縮。
◆レベルⅠ試験の最近の出題傾向にあわせて英文例題を刷新。試験のポイントを日本語で解説した唯一の参考書。
第Ⅰ部
受験の手引き
CFA®資格とはどういう資格か/日本CFA協会の活動/CFA協会認定証券アナリストとなるための条件/CFA®受験資格と試験の概要、合格率/CFA®試験に必要な英語力/CFA®試験に必要な数学/CFA®合格に必要な勉強時間/勉強方法/勉強スケジュール/日本語の参考図書/参考インターネット・ウェブサイト
第Ⅱ部
第1章 計量分析
リターンと時間価値/統計の基本概念/歪度と尖度/条件付確率とベイズの公式/正規分布/標準化変数(Z-value)/ショートフォール・リスクとセーフティ・ファースト比率/対数正規分布、連続金利/モンテカルロ・シミュレーション/標本抽出/標準誤差/信頼区間と区間推定/仮説検定の論理/仮説検定(t検定t-test、平均の差のt検定、分散の検定、カイ二乗検定、等分散性の検定、F検定、カイ二乗検定による独立性の検定)/共分散と相関係数/回帰分析/分散分析表(ANOVA Table)と決定係数/フィンテックとビッグ・データ
第2章 経 済
A ミクロ経済 企業の収入・費用/損益分岐点、操業停止点、利潤の最大化(完全競争市場下、不完全競争市場下)/完全競争市場/独占的競争/寡占/独占
B マクロ経済 国内総生産(GDP)/IS-LM分析/景気循環/貨幣需要と貨幣供給/金融政策と財政政策
C 地政学、国際貿易、外国為替 地政学/国際貿易と国際収支/貿易障壁と貿易保護/国際収支と為替/外国為替用語/為替制度
第3章 会計・財務分析
財務諸表/会計処理(仕訳)/損益計算書(非経常損益・非継続部門)/キャッシュフロー/フリー・キャッシュフロー/1株当り利益/在庫の評価方法(FIFOとLIFO、低価法)/固定資産(費用の資産計上、減価償却、減損と再評価)/無形資産/税効果会計/リース会計/年金会計/株式報酬制度/金融資産(投資有価証券)の会計処理/会計報告の質/財務比率分析/予想財務諸表作成(モデリング)
第4章 発行体企業(コーポレート・イシュアー)
コーポレートガバナンス/ESG/資本コスト/投資プロジェクト評価方法(資本予算)/資本構成とレバレッジ /運転資金マネジメント/ビジネスモデル
第5章 債券分析
債券の基礎用語/企業の借入手段/債券投資のリスク/債券価格/イールド(最終利回り)/スポットレートとフォワードレート/金利の期間構造/FRN(変動金利債)/デュレーション/コンベクシティ/再投資リスクと価格リスク/証券化商品(RMBS、CMO、CMBS、ABS、CDO)/信用リスク
第6章 株式分析
株式の基礎用語/株価指数/信用取引/効率的市場仮説/配当割引モデル/配当割引モデル(二段階成長モデル)/株価マルチプル/産業のライフサイクル〔参考〕/競争の戦略とPESTLE分析/行動ファイナンス
第7章 デリバティブ
フォワード取引とフューチャー取引/フォワードの価格/フォワード・ポジションの価値/スワップ/スワップ金利の求め方/FRA/オプション/プット・コール・パリティ/二項モデル(リスク中立確率)によるオプション価格評価/ブラック・ショールズ価格式(説明変数の変化とオプション価格の変化)/デリバティブまとめ
第8章 オルタナティブ投資
オルタナティブ投資一般/プライべート・エクイティ・ファンド/ヘッジ・ファンドのフィー計算/不動産投資/インフラ投資/天然資源(更地、森林、農地、コモディティ(商品先物))/ヘッジ・ファンド/デジタル・アセット
第9章 ポートフォリオ・マネジメント
ポートフォリオ・マネジメント/投資信託用語/ポートフォリオのリスクとリターン/マーコウィッツのポートフォリオ理論/資本資産評価モデル(CAPM)/システマティック・リスクとアンシステマティック・リスク/マルチ・ファクター・モデル/投資のパフォーマンス評価/投資政策とアセット・アロケーション/行動ファイナンスと投資決定/リスク・マネジメント
第10章 倫理規範・職業行為基準
倫理規範/職業行為基準/専門家としての心構え―法規知識、独立性と客観性、虚偽の表示、不正行為、能力/資本市場の健全性/顧客に対する義務―忠実・慎重さ・および配慮、公平な扱い、投資適合性、運用成果の提示、機密の保持/雇用主に対する義務―忠実義務、追加的報酬の取り決め、監督者の責務/投資分析、投資推奨および投資行動/利益相反関係―利益相反の回避または開示、取引の優先順位、紹介手数料/CFA協会会員またはCFA受験者としての責務/GIPS®
◆電卓操作の基本