廃棄物リサイクル・資源循環の法規制とリスク管理

廃棄物リサイクル・資源循環の法規制とリスク管理

定価:4,400円(税込)

編・著者名:猿倉 健司[編著]/牛島総合法律事務所環境法プラクティスチーム[著]

発行日:2025年11月27日

判型・体裁・ページ数:A5判・並製・368ページ

ISBNコード:978-4-322-14598-4

書籍紹介

複雑化する環境規制を的確に理解し、

重大なリスクから企業を守る

■違法処理と判断されて数十億円規模の費用を負担、再生リサイクル製品が廃棄物とみなされ、行政指導、刑事事件にまで発展……

■廃棄物リサイクルに関するリスクは多種多様であり、リスクが顕在化した際に経営に与えるダメージは極めて深刻である。プラスチック資源循環促進法などの最新法令を紹介し、実際の事例をもとに廃棄物リサイクル・資源循環分野における法規制とリスク管理を徹底解説、具体的なリスク回避策につながるヒントを示す。

■持続可能な経営を実現するための実践的な知識が詰まった実務ガイドとして、現場の担当者のみならず、経営企画、総務などの担当者にとって必携の一冊。

主要目次

第1章 総論――廃棄物リサイクルのニーズと背景

廃棄物リサイクル(資源循環)のニーズ/廃棄物リサイクル規制のルール違反は他人事ではない/廃棄物リサイクル規制は専門性が高く行政裁量が広い

第2章 ESG環境規制違反による企業のリスク

法令違反によるリスクと実例/自治体条例による別途の規制リスク/行政裁量の広範さと不透明リスク

第3章 廃棄物リサイクル関係の規制(概要と実務的なポイント)

廃掃法/PCB廃棄物特措法/各種のリサイクル規制/リサイクル等に関する海外規制の例

第4章 不要物のリサイクルにおける実務上の問題

第1節 対象物が廃棄物/有価物にあたるかどうかの判断基準と実例

法令上の「廃棄物」の定義/実務上の判断基準/廃棄物かどうかを判断する基準時点/廃棄物該当性が問題となる具体的なケース/不要物をリサイクルする場合の考え方

第2節 産業廃棄物か一般廃棄物かの判断

産業廃棄物と一般廃棄物/注意が必要となる事業上の廃棄物/具体的に問題となるケース/廃棄物の分類を誤った場合

第3節 廃掃法の責任を負う排出事業者の特定

排出事業者とは/リース品/修理・メンテナンス等のサービスから発生する部品等/テナント入居ビルから発生する廃棄物/小売店で売れ残った商品の排出事業者/廃棄を決定した倉庫預かり保管物/店頭回収ボックスで回収した廃棄物/梱包材・パレット/建設廃棄物(建設工事に伴い生ずる廃棄物)/建物解体時に残された設備等の残置物/地中に埋設されていた工作物を工事により掘り出した場合/複数企業の廃棄物がある場合の取扱い/下取り

第4節 廃棄物を保管する場合の問題

廃棄物の保管基準/積替え保管/自社の敷地内での保管・埋設と不法投棄/地下工作物の残置と不法投棄

第5節 廃棄物の収集、運搬、処分を委託する場合の問題(委託側/受託側)

事業者による自ら処理・処理委託/委託先事業者の確認/委託契約の締結/委託費用の支払い/マニフェストの交付・回収/排出事業者が処理等を委託した場合に生じる義務/排出事業者による行政への定期報告/条例による別途の規制

第6節 収集運搬・処分業の許可が不要となるケース

専ら物の委託/使用済製品の下取り/単回使用医療機器

第7節 使用済品を回収・リサイクルする場合の特例認定制度

廃掃法の広域認定制度/プラスチック資源循環促進法/食品リサイクル法/再資源化事業等高度化法

第8節 リサイクル品の買取りと古物営業法

古物営業法の概要/規制の概要と実務上の留意点

第5章 自治体による行政処分・行政指導への対応

行政処分・罰則の対象となる行為/不法投棄等発覚時の対応/不正発覚後の再発防止策の策定

第6章 新規ビジネス検討時の法令適合性審査と各制度

新規ビジネスとしての資源循環/グレーゾーン解消制度と実例/新事業特例制度・新技術等実証制度(規制のサンドボックス制度)と実例