定価:2,200円(税込)
編・著者名:EY新日本有限責任監査法人[編]
発行日:2025年11月04日
判型・体裁・ページ数:A5判・並製・176ページ
ISBNコード:978-4-322-14567-0
金利環境の変化に対応する実務的リスク管理の新指針!
◆過去20年以上にわたって比較的安定していた金利が動き出した現在、多様化する投融資資産に対して、どのようにリスク管理に取り組むべきか。本書では、「どんな資産でも20年に一度は大規模損失を招きうる」という現場の視点を軸に、想定される市場リスク・信用リスクを整理し、コントロールするための考え方を金融機関の実務に即して丁寧に解説。
◆国内外の金融機関と日常的に議論を重ね、リスク管理の高度化支援に取り組んできたリスク管理のプロフェッショナルが、現場で磨かれた知見とフィードバックに根ざした実践的なノウハウを提示。
◆予測しきれない時代でも、リスクを一覧化し、評価し、コントロールする――その第一歩を、この一冊から。金融機関のリスク管理担当者等、必読の一冊。
第1章 金利の時系列推移
1 近年の金利動向
2 金利変動の要因
3 株価と金利の相関
第2章 金利上昇が市場リスク管理へ与える影響
1 市場リスクへの影響
2 市場VaR等のリスク計測モデルに対する備え
3 金利上昇がALMに与える影響
4 IRRBB規制
第3章 金利上昇が信用リスク管理へ与える影響
1 金利リスクと信用リスクの関係
2 住宅ローン管理への影響
3 アパートローン管理への影響
4 事業法人向け貸出
第4章 ストレステスト
1 ストレステストの種類
2 マクロストレステストの概要
3 リスクイベントの研究
4 マクロストレステストの目的・利用場面
5 マクロストレステストで用いられるマクロ経済指標
6 リスクパラメータ予測の考え方・モデル
7 マクロストレステストにおける金利リスクの取扱いに係る注意点
第5章 ヒートマップと早期警戒制度
1 ヒートマップの概要・利用方法・構築方法
2 早期警戒制度
3 ヒートマップや早期警戒制度における金利の取扱い
第6章 RAF(リスクアペタイト・フレームワーク)
1 RAFとは
2 RAFとKPI/KRI
3 自己資本比率とRORA
4 RAFとストレステスト
5 金利リスクとRAF
第7章 金利上昇が貸倒引当金へ与える影響
1 フォワードルッキングな引当ルール導入の背景
2 引当ルールの分類
3 グルーピング
4 将来予想
5 モデルの管理・運用