やっぱり ばんしん: ひろがる夢とたしかな未来に向けて

やっぱり ばんしん: ひろがる夢とたしかな未来に向けて

定価:2,200円(税込)

編・著者名:和田 長平[著]

発行日:2025年09月02日

判型・体裁・ページ数:四六判・並製・240ページ

ISBNコード:978-4-322-14553-3

書籍紹介

地域・人・未来をつなぐ

“存在感”のある金融機関へ

◆姫路を中心とした地域の成長を支え続けてきた播州信用金庫(ばんしん)の100年にわたる挑戦と、次の100年への決意。地域社会との共存・共栄を目指した大胆な戦略、職員一人ひとりの成長を促す人財育成への取組み、そして文化面での貢献。ばんしんが「地域の路面電車」として果たしてきた役割とその未来へのビジョンが明らかに。

◆地域で活動する金融機関や企業の戦略に関心がある方、地方創生や地域密着型のビジネスを考えている方、地域社会との絆を深めるためのヒントを知りたい方など、地域に根ざした活動を志すすべての人に届けたい一冊。「地域愛」と「金融機関の使命」が深く刻まれた、地域の夢を支え続ける信用金庫の物語を、ぜひご一読ください。

主要目次

第1章 地域の夢をともに育てる

協同組織金融機関の使命/“播州”との共存・共栄/播磨臨海工業地帯とともに発展

第2章 三つの潮目の変化をとらえた逆張り戦略

内需拡大策と経済構造改革が同時進行/護送船団から金融自由化の時代へ/バブル時代の銀行経営/バブル景気で躍進 されど踊らされず/貸し渋りの時代に融資を伸ばす/リストラの時代に、店舗網を積極展開/長期的視野で潮目を読み、大胆に舵を切る

第3章 なぜ、「播州」を越えて東に向かうのか

「ひろがる夢とたしかな未来」へ/1950~60年代:姫路から隣接地域に店舗網を拡大/1970年代:神戸進出の“念願”果たす/1980年代:10年間に14店舗を播磨に開設/1990年代:赤穂から神戸まで沿岸ネットワークつながる/2000年代:神戸・阪神の開拓にドライブ/基幹産業の消滅で信金がたどる苦難の道/緊急時の“逃げ場”を確保する/神戸本部の使命/幻に終わった本店移転構想/お客様を惹き寄せる「ガラスの宝石箱」/困難になった訪問スタイルの営業活動/お客様が求める店舗のあり方/インターネットで、いつでも、どこでも取引/多様な顧客ニーズに応えるチャネルを提供

第4章 リストラせず、収益を増やす

収益増強による利益の成長=経営理念の追求/支店は増やしても人員は増やさない/直間比率を見直し、生産性を高める/収益力増強策①――新規開拓の推進/収益力増強策②――得意分野を伸ばす/個人の不動産投資熱の高まりに対応/医療・介護は高齢化社会の成長産業/地域密着型コンサルティング機能の発揮

第5章 経営理念の実現に向けた人財戦略

ばんしんの「人的資本経営」/長期的な人員計画への取組み/やりがいと自律性を高める/働き方改革/女性&シニアの活躍推進

第6章 次の100年へ

ばんしんの長期ビジョン/次期基幹システムの検討/DXによる省力化/SDGsへの取組み/豊かな文化・芸術を共有する社会へ/多岐にわたる主催文化イベント

著者紹介

和田 長平(わだ ちょうへい)

播州信用金庫会長。1946年兵庫県生まれ。1969年高崎経済大学経済学部卒業後、千代田火災海上保険(現あいおいニッセイ同和損害保険)を経て1981年播州信用金庫に入庫。1984年常務理事、1988年専務理事、1997年理事長に就任。2021年旭日双光章受章。2024年より現職。