定価:1,980円(税込)
編・著者名:朝山 道央[著]
発行日:2025年03月31日
判型・体裁・ページ数:四六判・並製・204ページ
ISBNコード:978-4-322-14542-7
「過量販売」を知り、あるべき実務対応を探る
●民法、消費者契約法、特定商取引法を横断的に解説
●多数の裁判例の事案・判断ポイントを収録
●社内ルール策定のあり方など、企業実務を具体的に解説
●「法規制」「企業対応の実務」「裁判例」の3章構成で、「過量販売」が分かる
平成20年に特定商取引に関する法律が、平成28年に消費者契約法がそれぞれ改正され、分量等が過剰な契約に関する法規定が創設された。しかし、これらの規定は抽象的な概念を用いているうえ、裁判例の集積は十分とはいえない。法令適用の予測可能性が乏しければ、消費者相談等の実務に支障を来すおそれがあり、他方、事業者にとっては過度に保守的な対応を取ることによる事業活動の萎縮が懸念される。
そこで、本書は、事業会社・信販会社の担当者、消費生活相談員、実務法曹等を対象として「過量販売」に関する法律問題を解説することを第一の目的としている。また、企業関係者を対象として、実務対応の一案を提供することも試みている。
(本書「はしがき」より)
第1章 法 規 制
第1 全 体 像
第2 民 法
公序良俗と不法行為/裁判例の調査/各種要素の検討(契約・消費者の状況・事業者の認識・勧誘) ほか
第3 消費者契約法
規制の概要・目的/要件の構造/契約取消し/差止請求 ほか
第4 特定商取引法
規制の概要・目的/要件の構造/契約の解除/行政規制と刑事罰 ほか
第5 条 例
条例の制定状況/「過量販売」に関係する条例 ほか
第2章 企業対応の実務
第1 企業理念の策定、企業風土の醸成
第2 ルールの策定
各種法令への対応/指揮命令、業務分掌のあり方 ほか
第3 教育訓練・人事評価
第4 記録の作成と保管
第5 モニタリング・改善
第6 紛争・クレーム対応
第3章 裁 判 例
過量販売が問題となった公刊物未登載事件を含む裁判例(25件)の概要と解説