定価:2,200円(税込)
編・著者名:伊藤 祐一郎[著]
発行日:2025年03月12日
判型・体裁・ページ数:四六判・並製・192ページ
ISBNコード:978-4-322-14499-4
金融サービスはもっとおもしろく、
身近なものにできる
東京大学大学院経済学研究科教授
渡辺 努 氏 推薦
「金融サービスは歴史的な転換点を迎えている。豊富な実例をビジネス、技術、規制の視点で鮮やかに整理し、変化をドライブする本質的な力が何なのかを著者独自の視点で解明。金融サービスのこれからに関心のあるすべての人に推薦したい。」
第1章 エンベデッドファイナンスとは
1 新しいプレイヤーによる金融サービスの台頭
2 金融を組み込むとはどういうことか
3 エンベデッドファイナンスの提供に必要な3つの役割
4 各役割を担うプレイヤー
5 国ごとに異なる役割分担
6 金融業界の構造転換――流通チャネル革命
第2章 なぜいまエンベデッドファイナンスが注目されるのか
1 金融業界のデジタル化の変遷
2 差別化が困難になった金融サービス
3 非金融事業者の顧客基盤を活用――アリババの成功
4 アンバンドリングからリバンドリングへ
第3章 エンベデッドファイナンスを実現する仕組み
1 エンベデッドファイナンスを支える3つのテクノロジー
2 エンベデッドファイナンスのシステム
第4章 マスサービスにおけるエンベデッドファイナンス
1 アップルによる金融業参入の衝撃
2 データ活用で新たな金融サービスを切り拓くメルカリ
3 JR東日本が銀行サービスに参入した理由
4 キャッシュアップのクロスセル戦略
第5章 非金融事業者による組込みの3つの類型
1 収益源の取込みによるマネタイズモデルの転換
2 非金融事業者だからこそ実現できる新しい金融サービスの提供
3 金融サービスを活用した顧客体験の向上
第6章 アメリカのBaaS業界で起きていること
1 BaaSによって急成長した地域金融機関
2 モニタリング対策等の不備が明らかに
3 BaaSプラットフォーマーのリスク管理能力不足
4 規制強化への動き
5 新形態「ヘッドレスバンク」の登場
第7章 エンベデッドファイナンスのこれから
1 新たな金融業界の地図
2 エンベデッドファイナンスを導入するうえでの実務上の勘所
伊藤 祐一郎(いとう ゆういちろう)
Finatextホールディングス取締役CFO
東京大学経済学部卒。2010年よりUBSの投資銀行本部においてIPOやグローバルM&Aのアドバイザリー業務に従事。2016年に株式会社Finatextホールディングスに参画し、取締役CFOに就任。グループ内で、証券ビジネスプラットフォームを提供するスマートプラス、次世代型デジタル保険を提供するスマートプラス少額短期保険、組込型融資を提供するスマートプラスクレジットの立上げを牽引。