定価:5,940円(税込)
編・著者名:近藤 昌昭/足立 哲/松原 平学[著]
発行日:2025年03月31日
判型・体裁・ページ数:A5判・並製・480ページ
ISBNコード:978-4-322-14496-3
要件事実をその本質から理解する
◆司法研修所編「紛争類型別の要件事実」の難解な記述を平易に読み解き、実務家にとって必要な要件事実の知識・理解のマスター(習得)を目指す。
◆要件事実論の論理過程の思考が明確に体得できるように解説。紛争類型別の解説のみならず、要件事実論が民事訴訟においてどのように機能するかはもとより、訴訟物との関係や法律要件分類説などの基本も解説。各種コラムで間違った理解をしやすいところも指摘。
◆法科大学院生には必須の書籍。裁判官や弁護士などの法曹実務家にとっても完結した有益な内容。
第1講 要件事実論の基本の基
第1節 民事訴訟の基本構造
第2節 民事訴訟における要件事実
第2講 売買契約に基づく代金支払請求等
第1節 代金支払請求権をめぐる要件事実等について(類型別1頁)
第2節 遅延損害金の要件事実について
第3節 売買契約に基づく目的物引渡請求(類型別20頁)
第3講 貸金返還請求および保証債務履行請求
第1節 消費貸借契約に基づく貸金返還請求権をめぐる要件事実等について(類型別27頁)
第2節 諾成的消費貸借契約に基づく貸金返還請求権をめぐる要件事実等について(類型別42頁)
第3節 準消費貸借契約に基づく貸金返還請求権をめぐる要件事実等について
第4節 保証債務履行請求権をめぐる要件事実等について(類型別43頁)
第4講 請負契約に基づく報酬請求等
第1節 報酬請求権をめぐる要件事実等について(類型別195頁)
第2節 注文者が受ける利益の割合に応じた報酬請求権をめぐる要件事実等について(類型別209頁)
第3節 契約不適合を理由とする債務不履行に基づく損害賠償請求権をめぐる要件事実等(類型別211頁)
第4節 所有権に基づく建物保存登記抹消登記手続請求権をめぐる要件事実等(類型別213頁)
第5講 所有権に基づく不動産明渡請求等
第1節 土地明渡請求権をめぐる要件事実等について(類型別53頁)
第2節 建物収去土地明渡請求権をめぐる要件事実等について(類型別66頁)
第6講 不動産登記手続請求訴訟
第1節 不動産登記制度と登記請求権
第2節 物権的登記請求権①(所有権移転登記に関する請求)
第3節 物権的登記請求権②(抵当権設定登記に関する請求)
第4節 債権的登記請求権
第7講 賃貸借契約の終了に基づく不動産明渡請求訴訟
第1節 概 説
第2節 土地明渡請求訴訟
第3節 建物明渡請求訴訟
第8講 動産引渡請求等
第1節 動産引渡請求権をめぐる要件事実等について
第2節 動産の二重譲渡の場合の対抗要件の抗弁等
第3節 解除と第三者(類型別130頁)
第9講 譲受債権の請求
第1節 譲受債権請求をめぐる要件事実等について(類型別135頁)
第2節 遅延損害金の要件事実について
第10講 債権者代位訴訟
第1節 概 説
第2節 責任財産を保全するための債権者代位権
第3節 特定債権を保全するための債権者代位権
第11講 詐害行為取消訴訟
第1節 概 説
第2節 詐害行為取消請求(一般類型)
第3節 相当価格での財産処分行為の場合(類型別176頁以下)
第4節 特定の債権者に対する行為の場合(類型別182頁)
第5節 受益者に移転した財産を転得した者がある場合(類型別187頁以下)
第12講 その他(不当利得、不法行為)
第1節 不当利得
第2節 不法行為