定価:2,640円(税込)
編・著者名:藤田 勉[著]
発行日:2025年01月17日
判型・体裁・ページ数:四六判・並製・276ページ
ISBNコード:978-4-322-14489-5
2024年、日経平均株価は35年前バブル期の高値を更新したが、企業業績と株価は本来、経営者の意識と能力次第で上昇する。
魅力あるエクイティストーリーにより企業のバリュエーションを高め、株価上昇に至る流れを確たるものにするには?
ストラテジストの第一人者である筆者が、日本株が割安に評価されている原因を分析し、企業価値向上と株価上昇のための戦略的方法論を説く。
企業経営コンサル、金融機関法人アドバイザー、株式投資家等必読。
第1章 注目される東証改革の成果
1 経営者の本気度が株価を決める
2 すべては東証改革から始まった
3 株価上昇にはバリュエーション戦略が重要
第2章 企業価値向上のためのコーポレートファイナンス理論
1 企業価値創造のメカニズムと評価指標
2 資本コストの算出方法
3 日本では過度にROEが重視される
第3章 魅力あるエクイティストーリーで株価は上がる
1 経営戦略論の視点からの模倣困難性
2 エクイティストーリーにおける中期経営計画の重要性
3 企業のDNAに着目したエクイティストーリー
第4章 バリュエーションを高める財務戦略
1 欧米のバリュエーション戦略に学ぶ
2 日本の株主還元動向は変化しつつある
第5章 株価を上げるインベスター・リレーションズ戦略
1 パッシブ運用が牽引する世界の資産運用業界と運用会社
2 世界的な非財務情報開示の充実
第6章 日本はアクティビスト天国、攻めやすく守りにくい
1 世界のアクティビズムの歴史と現状
2 日本の株主総会における株主権は世界最強
3 活発化する敵対的買収とアクティビズム
第7章 コーポレートガバナンス改革で株価は上がる
1 コーポレートガバナンスの世界的潮流
2 コーポレートガバナンス改革における日本の課題
3 親子上場の功と罪
藤田 勉(ふじた つとむ)
一橋大学大学院経営管理研究科客員教授、一橋大学大学院フィンテック研究フォーラム代表、ストラテジー・アドバイザーズ代表取締役社長。伊藤忠商事社外監査役、ドリームインキュベータ、ライザップグループ各社外取締役。
シティグループ証券取締役副会長、経済産業省企業価値研究会委員、内閣官房経済部市場動向研究会委員、慶應義塾大学講師などを歴任。2006~2010年日経アナリストランキング日本株ストラテジスト部門5年連続1位。
一橋大学大学院修了、博士(経営法)。
著書として、『新会社法で変わる敵対的買収』(共著、東洋経済新報社、2005年)、『三角合併とTOBのすべて―変貌する世界のM&A法制』(共著、金融財政事情研究会、2007年)、『上場会社法制の国際比較』(中央経済社、2010年)、『バーゼルⅢは日本の金融機関をどう変えるか―グローバル金融制度改革の本質』(共著、日本経済新聞出版社、2011年)、『コーポレートガバナンス改革時代のROE戦略―効用と限界』(中央経済社、2016年)ほか多数。