財務分析の手引 (新金融実務手引選書)

財務分析の手引 (新金融実務手引選書)

定価:3,630円(税込)

編・著者名:根岸 康夫[著]

発行日:2024年10月23日

判型・体裁・ページ数:A5判・並製・316ページ

ISBNコード:978-4-322-14472-7

書籍紹介

経営者との対話のツールとして活用を

◆金融機関が融資の場面で必ず行う取引先の財務分析について実践的に解説。

◆貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書の概要、安全性・収益性・生産性の各観点からの分析、回転期間・回転率分析、損益分岐点分析、粉飾の検証、中小企業・大企業のそれぞれに固有のテーマを取り上げて詳説。

◆財務諸表に至るプロセスから分析手法を習得でき、経営者との対話で活かせる、生成AI時代における財務分析の手法が体得できる。

◆2015年に刊行された「法人融資手引シリーズ」を大幅に刷新して発刊する「新金融実務手引選書」の1冊。

主要目次

第1章 財務諸表分析の意義

 第1節 財務分析を学習するにあたって

 第2節 財務情報の限界

 第3節 補論:人工知能の業務への影響

第2章 安全性指標

 第1節 安全性指標の概観と限界

 第2節 流動比率

 第3節 当座比率

 第4節 自己資本比率、負債比率

 第5節 固定比率、固定長期適合率

 第6節 インタレスト・カバレッジ・レシオ

 第7節 手元流動性(現預金月商比率)と保証債務

第3章 収益性指標

 第1節 売上高利益率

 第2節 自己資本利益率(ROE)

 第3節 総資本(資産)利益率(ROA)

 第4節 投下資本利益率(ROIC)

 第5節 黒字倒産

 第6節 製造業における「利益」の怖さ

 第7節 利益目標が在庫問題を生み出す

第4章 回転期間、回転率

 第1節 回転期間、回転率の概観

 第2節 売上債権回転期間

 第3節 棚卸資産回転期間

 第4節 仕入債務回転期間

 第5節 運転資金需要の予測・計画

 第6節 固定資産回転率

第5章 キャッシュフロー計算書

 第1節 直接法からのキャッシュフロー計算書のイメージづくり

 第2節 キャッシュフロー計算書の読み方

 第3節 キャッシュフロー計算書は損益計算書の弱点を補う

 第4節 キャッシュフロー関連の財務比率

 第5節 間接法の原理

 第6節 「キャッシュフロー=当期純利益+減価償却費」としてよい場合

 第7節 キャッシュフロー計算書を電卓だけで作成する方法

 第8節 会計基準の奇怪なところ

 第9節 キャッシュフロー計算書は古典的粉飾に強い

 第10節 キャッシュフロー計算書も粉飾できる

第6章 生産性分析

 第1節 総付加価値分析

 第2節 労働生産性の要因分析

第7章 損益分岐点分析

 第1節 費用の固変分解

 第2節 損益分岐点売上および「目標利益を達成する売上」

 第3節 損益分岐点分析の実務上の留意点

第8章 中小企業固有のテーマ

 第1節 粉飾検証の原理

 第2節 検証可能な古典的粉飾

 第3節 検証困難な粉飾

 第4節 残高明細の検証

 第5節 資金計画の見方

第9章 大企業固有の問題

 第1節 最適資本構成

 第2節 格付情報と株価

 第3節 連結財務諸表

 第4節 三つの会計基準