【展望】金利のある世界: シミュレーションで描く日本経済・金融の未来図

【展望】金利のある世界: シミュレーションで描く日本経済・金融の未来図

定価:2,640円(税込)

編・著者名:服部 直樹/有田 賢太郎[編著]

発行日:2024年07月11日

判型・体裁・ページ数:A5・並・228ページ

ISBNコード:978-4-322-14447-5

書籍紹介

私たちの暮らし、企業経営、金融機関はどうなる

気鋭のエコノミストが「マイナス金利解除後」を見通す

◆「この先、金利はどこまで上がる可能性があるか」「日本銀行が利上げを進めるための条件は何か」「金利上昇によって、企業や家計にどんな影響が生じるか」───。これらの疑問に回答。

◆日本銀行が段階的に利上げを進める経済状態、つまり「金利のある世界」が実現するための条件について考察。

◆「金利のある世界」が金融市場、企業、家計、政府、金融機関に及ぼす影響を試算。

◆今後発生する経済・金融の全般にわたって生じる大きな構造変化と、新たな世界へ適応するために必要な取組みを提言。

主要目次

第1章 なぜいま、「金利のある世界」なのか

第1節 現実味を帯びてきた、未体験の「金利のある世界」

第2節 経済・金融の大転換に備える

第2章 金利シミュレーション

第1節 「よい金利高」と「悪い金利高」との違い

第2節 政策金利を試算する

第3節 長期金利を試算する

第3章 実体経済シミュレーション

第1節 実体経済シミュレーションにおける金融指標の想定

第2節 企業利益への影響

第3節 家計の住宅ローンと金融資産所得への影響

第4節 政府の財政運営への影響

第4章 金融機関へのインパクト

第1節 企業、家計、政府の資金運用・調達ニーズ

第2節 異次元緩和で拡大した日本銀行のバランスシートの行方

第3節 「金利のある世界」における銀行への影響

第5章 ビジネスチャンスとしての「金利のある世界」

第1節 デフレ思考からの脱却

第2節 再評価される「金利のある商品」

編著者紹介

服部 直樹 (はっとり なおき)

みずほリサーチ&テクノロジーズ 調査部 主席エコノミスト

神戸大学経済学部卒業。2009年にみずほ総合研究所(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)へ入社し、米国のマクロ経済分析を担当。2012年にニューヨーク事務所へ赴任。米州のマクロ経済・金融市場分析、FinTech産業分析に従事。2018年に帰国後、日本・アジアのマクロ経済分析や、AI・機械学習を用いた新規分析手法の活用、疫学モデルに基づく新型コロナウイルス感染症関連分析、人的資本投資などの構造分析を担当。2022年より現職。

有田 賢太郎 (ありた けんたろう)

みずほリサーチ&テクノロジーズ 調査部 次長 主席エコノミスト

慶應義塾大学環境情報学部卒業。埼玉大学経済経営系大学院博士前期課程修了。2002年にみずほ銀行に入社後、事業調査部・産業調査部にて自動車・電機業界調査、産業総括などを担当。2015年にみずほ総合研究所(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)調査部へ異動。日本経済総括、金融市場総括、グローバル経済総括などを担当。市場変動が経済・産業にもたらす影響、デジタル化の業種別生産性影響評価など、経済・市場と産業・企業の垣根を超えた分析に特徴。2022年より現職。