霞が関 型破り人生―混迷の郵政を駆け巡る

霞が関 型破り人生―混迷の郵政を駆け巡る

定価:1,870円(税込)

編・著者名:勝野 成治[著]

発行日:2023年12月25日

判型・体裁・ページ数:四六判・並製・312ページ

ISBNコード:978-4-322-14388-1

書籍紹介

郵政三事業を守った、人と武道と酒をこよなく愛する「侍」の半世紀。武勇伝の数々から浮かび上がる「政・官・民」のあるべき姿とは!

野田聖子衆議院議員 奥野総一郎衆議院議員 推薦!

「こんな面白い自叙伝は読んだことがない」「この秘話を活字にして大丈夫か?」「部下の苦労が目に浮かぶ」「上司も大変だったに違いない」

――刊行前から話題沸騰!!

労使関係の安定に意を砕き、「郵貯vs大蔵・民間金融機関 百年戦争」を闘い、郵政民営化の嵐のなかで郵政三事業を守った国士の型破り人生を、さまざまな逸話・秘話とともに活写。次代を担う方々への熱いメッセージも満載!

主要目次

【プロローグ】 採用面接官の心得

【エピソード】

1 郵政本省取り巻き3万人集会

2 郵便輸送合理化

3 昭和53年末反マル生年賀状越年闘争

4 大闘争第2ラウンド、国会論戦に場を変えて

5 40日間泊まり込みのその後

6 今度は史上最速で妥結した年末交渉

7 外務省経済協力局(現国際協力局)へ出向

8 初めての海外出張

9 労働組合交渉と相通じるODAの仕事

10 対中国資金協力案件の実現

11 市制施行30年の福岡・大川で30歳の郵便局長が誕生

12 処分の量定を巡り組織トップと対立

13 預貯金金利自由化の進展

14 金融自由化対策室の設置

15 狙われる郵便貯金非課税制度

16 狭まる郵貯包囲網、予算要求で戦いの土俵を広げる

17 国債販売交渉の布石

18 政府・与党の合意

19 国債販売チーム、地獄の旅路の始まり

20 マスメディアを賑わせた国債定額貯金

21 政令決定の前に突如現れた高い壁

22 日銀との実務交渉秘話

23 小口MMC

24 金利自由化交渉秘話

25 郵便貯金の機能を巡る神学論争

26 ぱるる総合通帳の誕生

27 職員教育への取組み──「鉄人」と言われた男

28 国際ボランティア貯金

29 「大近畿」の郵便責任者へ──課題は業績最下位からの脱出

30 「大阪新局」問題──自組織のトップの権威は高く売り込め!

31 苦情対応で使った禁じ手──詫び状の有効期間

32 会議資料は見出しで勝負

33 近畿郵政局に暗い影を落としたサークル活動

34 入るのが楽しみになる部長室

35 簡保の金融自由化対策室長へ

36 小泉郵政大臣就任

37 逓信委員会秘話

38 預貯金金利自由化の仕上げ

39 国際ボランティア貯金推進室長……「身上 潰す 3代目」

40 SPよりSP的と言われた郵政大臣秘書官

41 情報通信の世界へ

42 地域の情報化のリーダー役、地域情報振興課長へ

43 沖縄問題に直面

44 なぜ沖縄問題に力を入れるのか

45 沖縄政策協議会「宴の後」

46 郵政省における研究機関の系譜

47 妻の異変と筑紫哲也さん

48 職務質問と防犯登録

49 民営化のうねりのなかへ

50 公社発足前までに片付けておかねばならないこと

51 ラグビー平尾氏との再会

52 新人事給与制度

53 公務員に関する当然の法理

54 ゆうせいチャレンジドと人づくり

55 公職選挙法違反事件

56 取調室の風景(金融専門誌U記者との対談)

57 簡易保険福祉事業団の全職員が国家公務員(公社)へ

58 プリクラ切手 産みの苦しみ

59 コンビニエンスストアのしたたかさに学ぶ

60 スキー・ゴルフゆうパック実現までの水面下の動き

61 大失敗プロジェクトの教訓(1)──JPエクスプレス

62 現場の意見はもっと大切にせよ

63 政権交代と青天の霹靂

64 東日本大震災

65 コンビニからのお別れ通告──井戸を掘った者の労苦が台無しに

66 車両保守料未払い問題

67 大失敗プロジェクトの教訓(2)──トールエクスプレス買収

【エピローグ】

著者紹介

勝野 成治(かつの せいじ)

昭和29年生まれ。昭和53年東京大学法学部を卒業し、同年郵政省に入省。郵便局長や労務管理の責任者として現場で陣頭指揮を執るとともに、郵政大臣秘書官や郵政省本省等の経営企画部門を歴任し、20世紀を跨ぐ様々な課題(金融自由化、経営形態論議等)への適切な対応を考究。

平成26年4月日本郵政専務執行役。また、ゆうせいチャレンジドや日本郵政スタッフの代表取締役社長も務め、障がい者雇用の促進や、効率的グループ経営にも貢献。