定価:1,980円(税込)
編・著者名:程塚 正史[著]
発行日:2023年06月08日
判型・体裁・ページ数:四六・並製・224ページ
ISBNコード:978-4-322-14343-0
◆自動車産業はいま、100年に一度の大変革期。しかし10年後のクルマの姿形はまだ誰も明示できていない。
◆本書は、クルマの価値を一変させる車載コンテンツ市場の形成に注目する。これは、すでに起きつつある電動化、自動運転の実装といった変化に続く動きとなる。
◆今後、車室内でのデジタルコンテンツが高度化し、クルマは、身体をMOVEするだけでなく、気持ちをMOVEする製品になる。そうなるといえる背景は?その影響は?
◆自動車業界に加え、情報通信、各種コンテンツ制作企業、観光・小売業界、自治体や地域金融機関など地域側プレイヤー、そして政府関係者の必読書。
コンテンツ産業とともに創る
自動車の新たな価値
第1章 自動車DXの兆し
1 CASEはConnectedへ
2 デジタル化によるトランスフォーム(DX)の可能性
3 どきどき・わくわくの復活
第2章 要素技術の進化にみる車室内空間の方向性
1 自動車DXを促す技術領域
2 車内外のセンシングの多様化
3 ECU統合によるエッジコンピューティングの高度化
4 五感を刺激するUIの魅力向上
第3章 さまざまに発信されるコンセプト
1 コンセプトカーに示される方向性
2 量産車種での実装機能
① 一般向けブランド
② プレミアムブランド
③ 新興EVブランド(Tesla)
④ 新興EVブランド(中国勢)
第4章 空間コンピュータとしてのクルマ
1 自動車からクルマへの進化
2 空間コンピュータならではのコンテンツ
3 日本総研実証と示唆
第5章 近未来のクルマのユースケース
1 移動自体の目的からの方向性
2 DUAL MOVEコンセプトと具体的なユースケース
① 目的地での活動の成果拡大
② 一緒に行動する人との関係構築
③ ひらめきの獲得や自省
④ 偶然の出会い
第6章 車載コンテンツが呼び込む新たなステイクホルダー
1 車載コンテンツによるメリット
① 利用者にとってのメリット
② 関連事業者にとってのメリット
③ 社会全体にとってのメリット
2 グローバルでの新たな産業構造
① サードパーティによるロングテール化
② 基盤システムによるプラットフォーム化
③ 自動車関連産業のスマイルカーブ化
3 ローカルでの場所としてのかかわり方
第7章 自動車産業の構造変化とこれからの機会・脅威
1 ハードウェアとしてのクルマの変化
2 自動車の中核的価値の変化
3 ビジネスモデルの変化
4 実現に向けてのミッシングリンク
① 技術面
② 制度面
③ エコシステム面
5 新たな構造の構築に向けて
程塚 正史(ほどつか・まさし)
株式会社日本総合研究所 創発戦略センター シニアマネジャー
1982年生まれ。2005年に大学卒業後、中国・上海にてスタートアップ企業立上げなどを行う。帰国後は衆議院議員事務所、大学院修士課程、戦略コンサルティング会社を経て、2014年に株式会社日本総合研究所入社。自動車やモビリティサービス関連の研究会活動、実証活動、新事業創出を繰り返し行っており、2021年には自動車関連企業等とともに、車載コンテンツ市場の可能性を検証する「DUAL MOVEコンソーシアム」を提唱し設立。東京大学法学部卒、東京大学大学院新領域創成科学研究科修士課程修了。