任意売却の法律と実務【第4版】

任意売却の法律と実務【第4版】

定価:6,600円(税込)

編・著者名:上野 隆司[監修]               高山 満/田中 博文/大坪 忠雄/村山 真一/藤原 勉[著]

発行日:2024年02月26日

判型・体裁・ページ数:A5判・上製・504ページ

ISBNコード:978-4-322-14215-0

書籍紹介

30年以上にわたり読み継がれてきた唯一無二の実務書、10年ぶりの全面改訂!

◆1992年の初版発行以降、数次にわたり改訂を重ねてきた任意売却の実務に関する定本の最新版!

◆法による定めはなく管理回収業務の基礎的手続と話合いに基づいて進められる任意売却の実務について詳しく解説!

◆課税庁によって行われる無益な差押えの問題に関する章と民事執行法改正・債権法改正に関する章を新たに追加!

◆金融機関の債権回収・審査・融資部門の各担当者および弁護士、司法書士、サービサーにとって待望の改訂版、満を持してついに刊行!!

主要目次

第1章 担保権と任意売却の役割

第2章 任意売却に関する契約条項とその検討

第3章 抵当不動産の任意売却

第1節 抵当不動産の任意売却とは

第2節 任意売却と担保不動産競売の手続の対比

第3節 任意売却の要件

第4節 任意売却の利点と欠点

第5節 任意売却と金融機関の立場

第6節 売却価格と売却代金の配分の考え方

第7節 逆順位比例配分法について

第8節 売却の期限

第4章 抵当不動産の任意売却の実務

第1節 任意売却遂行上の留意点

第2節 任意売却の手続を主導する者

第3節 任意売却の取引

第4節 売却価格の検討

第5節 売却代金の配分方法

第6節 バブル経済崩壊後の不動産担保処分

第5章 無益な差押えに係る裁判例の考察

第6章 任意売却による回収と法律問題

第1節 共同抵当物件の一部の任意売却に伴う諸問題

第2節 担保保存義務の問題

第3節 法定地上権の問題

第4節 占有者の問題

第5節 詐害行為の問題

第6節 売主の担保責任

第7節 譲渡所得税の対策

第8節 会社分割による事業再生と担保権の処分

第7章 法的整理と任意売却

第1節 破  産

第2節 特別清算

第3節 民事再生

第4節 会社更生

第8章 不動産以外の担保物件の任意売却

第9章 任意売却による回収と債権管理

第1節 民法改正の趣旨・内容

第2節 消滅時効の改正

第3節 保証債務を除く多数当事者の債務に関する改正

第4節 保証に関する改正

第5節 債権譲渡に関する改正(新466条~469条関係)

第6節 債務引受に関しての改正

第7節 詐害行為取消権に関しての改正

第8節 弁済に関する改正(第三者弁済)

第9節 弁済による代位に関する改正

第10節 相殺に関する改正(新505条~512条の2関係)

第11節 担保保存義務に関する改正

第12節 売主の担保責任に関する改正

第13節 民事執行法改正

第10章 ケース・スタディ

ケース1 利害関係人が多い場合の任意売却

ケース2 任意売却と価格の妥当性

ケース3 居宅の任意売却と移転費用

ケース4 任意売却と公租公課

ケース5 法定地上権と配分

ケース6 共同担保物件の逐次全部売却

ケース7 共同担保物件の一部任意売却

ケース8 任意売却と詐害行為取消権

ケース9 任意売却と損失補償金

ケース10 任意売却と任意売却成立に対する貢献

ケース11 任意売却と破産財団への配分

ケース12 工場内動産の任意売却

ケース13 民事介入暴力と売却代金の配分

ケース14 会社分割による事業再生と金融支援額の調整

ケース15 DES・DDSを含む再生計画案の検討

ケース16 温泉旅館の任意売却と事業清算費用の支払

ケース17 貸駐車場の任意売却と事業継続を前提とした相続税等の支払

ケース18 競売での債権者間の合意による配当

ケース19 任意売却と無益な差押え

ケース20 無益な差押えにおける滞納税全額請求の問題