暗号通貨の未来と国家: ―「クリプト父さん」による闘いの記録

暗号通貨の未来と国家: ―「クリプト父さん」による闘いの記録

定価:3,520円(税込)

編・著者名:J・クリストファー・ジャンカルロ[著]/飯山 俊康[監訳]/野村資本市場研究所[訳]

発行日:2023年02月07日

判型・体裁・ページ数:四六判・並製・608ページ

ISBNコード:978-4-322-14200-6

書籍紹介

自由な社会を守るために、暗号通貨にどう向き合うか?

政府当局、ビジネス関係者必読

株式会社東京金融取引所

代表取締役社長

木下 信行氏

推薦

◆数々の批判に負けず、認可取引所におけるビットコイン先物の取扱いを認めた米国商品先物取引委員会の第13代委員長、J・クリストファー・ジャンカルロが自らの行動と哲学、政府機関の内幕を語り尽くす。

◆ジャンカルロは早い時期から暗号通貨の重要性を見抜き、議会の公聴会でネット世代が暗号通貨に強い関心をもつ理由に光を当てたことから、SNS上で「クリプト父さん」(Cryptodad)と呼ばれるようになった。テクノロジーが社会を大きく変えること、貨幣のイノベーションが不可避であることを認識しつつ、自由な社会を守るため、新たな貨幣に伝統的な価値をビルトインすることが不可欠であると説く。

「私は、新たな世代が金融イノベーションへの関心をもつか否かを決める重大な局面において、彼らに共感し、激励を与えたと自負している。暗号通貨とDeFiのコミュニティには、非常にダイナミックで創造的な何かがある。…失敗する取組みもあれば成功する取組みもあるだろう。しかし究極的には、それらはお金と金融の未来の方向性を指し示している。彼らをないがしろにするのは、愚かで傲慢だ。」(「第15章 暗号通貨の曲がりくねった道」より)。

主要目次

第1部 オープニング・ラップ

第1章 スワップにはまる

第2章 スタート位置

第3章 ハイウェイを突き進む

第4章 地平線を見渡す

第5章 地元の人たちとの出会い

第2部 計器盤を読む

第6章 ハンドルをしっかり握る

第7章 ビットコイン、首都ワシントンにやってくる

第8章 いざ出発

第3部 スリップストリーム

第9章 抵抗を受ける

第10章 「クリプト父さん」

第11章 大統領執務室

第12章 道は続く

第4部 フィニッシュ・ライン

第13章 最終ラップ

第14章 チェッカー・フラグ

第15章 暗号通貨の曲がりくねった道

第16章 デジタル・ドル

著者紹介

J・クリストファー・ジャンカルロ(J. Christopher Giancarlo)

暗号通貨に対する新世代の関心を尊重するよう議会に呼びかけたことから「クリプト父さん」と呼ばれるJ・クリストファー・ジャンカルロは、米国商品先物取引委員会(CFTC)の第13代委員長を務めた。「金融規制において最も影響力のある人物」の一人とされるジャンカルロはまた、米国金融安定監督評議会、金融市場に関する大統領ワーキンググループ、証券監督者国際機構理事会のメンバーも務めた。2014年にバラク・オバマ大統領によってCFTC委員に指名され、同年6月に全会一致で承認された。その後、ドナルド・トランプ大統領によってCFTC委員長に指名され、2017年8月に再び全会一致で承認された。

本書執筆時点では、国際的な法律事務所ウィルキー・ファー・アンド・ギャラガーの上級顧問弁護士であるほか、多数のテクノロジー企業および金融サービス企業の取締役や顧問を務め、また、エンジェル投資家でもある。アメリカの中央銀行デジタル通貨の調査を推進する非営利の取組み、デジタル・ドル・プロジェクトの共同創設者でもある。