定価:2,750円(税込)
編・著者名:鈴木 明彦[著]
発行日:2022年11月07日
判型・体裁・ページ数:四六・並製・タテ・356ページ
ISBNコード:978-4-322-14198-6
◆2001年3月の月例経済報告に「緩やかなデフレ」であるという分析が載ってから2021年ですでに20年余り。金融政策の節目を目前に、これまでの政府・日本銀行の対応を振り返る。
◆デフレ期は平和な時代だったのか。データが解き明かす経済状況と政策効果。
◆「インフレだが、デフレは脱却していない」という物価判断があり得るのか?
日本経済活性化のために本当に戦うべき相手は何か?
新型コロナウイルス感染症、ウクライナ情勢等による物価上昇、転換期を迎えたデフレとの戦いに終止符が打たれるのか。
人気エコノミストが鋭い切り口で語る金融政策と日本経済のこれから。
第1章 20年戦争となったデフレとの戦い
第2章 第一次デフレ戦争(2001年3月~2006年3月)
第3章 つかの間の休戦と次なる戦いへの道
第4章 終わりのない第二次デフレ戦争の始まり
第5章 アベノミクス登場でデフレ戦争は泥沼の戦いに
第6章 戦線不拡大方針への転換
第7章 短期決戦で臨んだ新型コロナとの戦い
第8章 終結に向かうかもしれないデフレ戦争
第9章 デフレ戦争を終わらせるには
鈴木 明彦(すずき あきひこ)
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
調査・開発本部 調査部 研究主幹
早稲田大学政治経済学部経済学科卒、ハーバード大学ケネディ行政大学院卒。1981年に日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。その後、1999年に三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)入社。2009年内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)。2011年三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部長を経て2018年より現職。
2006~2008年度神戸学院大学客員教授、2009年度専修大学客員教授、2017年度より青山学院大学非常勤講師を務める。
主な著書に『デフレ脱却・円高阻止よりも大切なこと』(中央経済社)、『腐りゆく日本というシステム』(リチャード・カッツ著、東洋経済新報社)翻訳がある。日本経済新聞「十字路」への寄稿をはじめ、論文・レポート多数。