金融と経済と人間と II

金融と経済と人間と II

定価:3,080円(税込)

編・著者名:大森 泰人[著]

発行日:2022年12月06日

判型・体裁・ページ数:四六・並・436ページ

ISBNコード:978-4-322-14174-0

書籍紹介

金融検査官を一刀両断した「サルにマシンガン」発言から14年ますます冴える大森節―

現役官僚時代、本質を突く発言でたびたび物議を醸した筆者が『週刊金融財政事情』で2016年4月から連載を続ける名物コラムを2巻45章に分けて集録。行政官として、金融のせいで人間が不幸になる不条理を目撃した経験から、古今東西の金融経済理論・事象はもとより、映画、小説、音楽、旅の記憶にまで素材を求め、より望ましい制度や運用の処方箋を、人間の心理や行動を含めて考え模索する旅。「努力しても報われない弱者を公平に扱ってこそ豊かな社会」との優しい目線が底流に流れる、時を経て読み返しても色あせない珠玉の286本!

Ⅱ 主要目次

第25章 リブラへの視点

第26章 MMT瞥見

第27章 脱線話集

第28章 浮世の出来事

第29章 目黒謙一さんの訃報

第30章 南インドの旅

第31章 コロナが対岸の火事だった頃

第32章 コロナ時代の幕開け

第33章 レジーム・チェンジの再現

第34章 コロナ時々外出

第35章 企業組織論

第36章 部門別資金過不足の変容から

第37章 旅の再開

第38章 医療制度の持続可能性

第39章 行政経験を思い出しながら

第40章 新境地?

第41章 見え隠れする大蔵省

第42章 実力、努力、運

第43章 不発の総括

第44章 甲斐なき政策検証

第45章 正解のない問題

付 録 ちょっと長めですが

著者紹介

大森 泰人(おおもり・やすひと)

1958年生まれ。1981年東京大学法学部卒、大蔵省入省。証券局市場改革推進室長兼総務課企画官、近畿財務局理財部長、金融庁証券課長、同市場課長、同信用制度参事官、同企画課長、同証券取引等監視委員会事務局次長、内閣府東日本大震災事業者再生支援機構設立準備室長、復興庁審議官、金融庁証券取引等監視委員会事務局長などを歴任。2015年金融庁退官。以降、企業の顧問や取締役に従事。著書に『金融システムを考える』『霞ヶ関から眺める証券市場の風景』(共に金融財政事情研究会)。