定価:3,080円(税込)
編・著者名:大森 泰人[著]
発行日:2022年12月06日
判型・体裁・ページ数:四六・並・472ページ
ISBNコード:978-4-322-14173-3
金融検査官を一刀両断した「サルにマシンガン」発言から14年ますます冴える大森節―
現役官僚時代、本質を突く発言でたびたび物議を醸した筆者が『週刊金融財政事情』で2016年4月から連載を続ける名物コラムを2巻45章に分けて集録。行政官として、金融のせいで人間が不幸になる不条理を目撃した経験から、古今東西の金融経済理論・事象はもとより、映画、小説、音楽、旅の記憶にまで素材を求め、より望ましい制度や運用の処方箋を、人間の心理や行動を含めて考え模索する旅。「努力しても報われない弱者を公平に扱ってこそ豊かな社会」との優しい目線が底流に流れる、時を経て読み返しても色あせない珠玉の286本!
第1章 手探り
第2章 イギリス小説から
第3章 古典派の経済思想
第4章 ケインズとピケティ
第5章 アメリカの観察
第6章 通念を疑う
第7章 進化論周辺の散策
第8章 労働政策
第9章 教育政策への接近
第10章 読み返して笑う
第11章 ドストエフスキー+1
第12章 社会保障政策と周辺
第13章 ライフステージ
第14章 佐川宣寿さん(元財務省理財局長)の連想
第15章 職業選択
第16章 福田淳一さん(元財務次官)の連想
第17章 弱者へのまなざし
第18章 ブロックチェーンの近未来
第19章 あまのじゃくな日々
第20章 ICOからグーグルへ
第21章 本音とギャグの混然一体
第22章 規制の諸相
第23章 無意識連想の連鎖
第24章 老後資金2000万円報告
大森 泰人(おおもり・やすひと)
1958年生まれ。1981年東京大学法学部卒、大蔵省入省。証券局市場改革推進室長兼総務課企画官、近畿財務局理財部長、金融庁証券課長、同市場課長、同信用制度参事官、同企画課長、同証券取引等監視委員会事務局次長、内閣府東日本大震災事業者再生支援機構設立準備室長、復興庁審議官、金融庁証券取引等監視委員会事務局長などを歴任。2015年金融庁退官。以降、企業の顧問や取締役に従事。著書に『金融システムを考える』『霞ヶ関から眺める証券市場の風景』(共に金融財政事情研究会)。