地域金融機関の有価証券運用【第2版】

地域金融機関の有価証券運用【第2版】

定価:1,980円(税込)

編・著者名:オールニッポン・アセットマネジメント株式会社[著]

発行日:2022年07月04日

判型・体裁・ページ数:四六・並製・380ページ

ISBNコード:978-4-322-14155-9

書籍紹介

金融機関における自己勘定投資業務の研修に最適のテキスト、待望の第2版

◆「ANAMダッシュボード®」で有価証券リスクの全貌を把握

◆コロナ禍に見舞われた市場でリスク予兆指標が機能したかを検証

◆バーゼルⅢ最終化で必要となる対応を洗出し

◆新たな金融商品として浮上した暗号資産の仕組みを解明

主要目次

第1章 地域金融機関における資産運用の課題

経営環境/課題概観/ポートフォリオ運営の課題/課題解決に向けた経営のテーマ/課題解決に向けた具体的な施策/外部運用ファンドの利用

第2章 資産運用の変遷

概要/長期運用モデル(平均分散法)/新しいアプローチ(投資スパン短期化へ)/リスクに着目した運用手法の導入/緊急時のポジション削減プロセスを付加/リスク・パリティファンドのケーススタディ

第3章 多資産運用の実務

各資産の将来価格のモデリング/多資産への拡張と効率的フロンティア/ポジション管理とリスク・パリティ/相関リスクの管理/多資産運用ファンドの運用プロセス(SAA+TAA型について)/運用プロセスに取り入れている各種手法の概要/銀行ポートフォリオ運営への活用/最終ポートフォリオ運営(TAA)

第4章 多資産運用におけるリスク管理

多資産運用におけるリスク管理の機能/ポートフォリオ・アプローチにおけるリスク管理/パフォーマンス検証の諸要素

第5章 複数の多資産運用戦略への投資とリスク管理

さまざまな多資産運用戦略/多資産運用戦略における運用とリスク管理の落とし穴/複数の多資産運用戦略のリスク管理/多資産運用戦略のパフォーマンスの検証/多資産運用戦略の注意点

第6章 リスク予兆管理

リスク予兆管理データの種類/リスク予兆管理データ例/リスク予兆指標の実際/ジャッジメンタルな判断の計量分析への取込み─AIからの挑戦─

第7章 リスク管理ツール/ANAMダッシュボード®

地域銀行の有価証券運用・リスク管理体制の高度化への提言/ANAMダッシュボード®

第8章 バーゼル規制/バーゼルⅢ最終化・日本の対応

バーゼル規制によるリスク管理/バーゼル規制の歴史/バーゼルⅢ最終化の枠組み/自己資本比率規制/信用リスク/マーケット・リスク/オペレーショナル・リスク/レバレッジ比率規制と流動性比率規制/バーゼルⅢ最終化のまとめ

第9章 デジタル/暗号資産

ブロックチェーンによる金融のデジタル化/暗号資産と中央銀行デジタル通貨/ビットコインとブロックチェーン/ビットコインの金融商品/暗号資産マイニングの実践と総括

第10章 平均-分散アプローチのおさらい

黎明期の平均-分散アプローチ/期待効用最大化原理/トービンの分離定理/CAPM/ポートフォリオ・アプローチ/均衡リターンから期待リターンの推計/ブラック・リッターマンモデル

著者紹介

オールニッポン・アセットマネジメント株式会社(ANAM)

オールニッポン・アセットマネジメント(ANAM)は全国の地域銀行等が株主となり、地域銀行の運用業務をサポートするために設立された独立系の運用会社である。当初7行でスタートした出資銀行は、現在16行まで参加行が増えている。2016年4月に営業を開始し、銀行の有価証券ポートフォリオの指標となるような運用商品をはじめ、多様なリスクプロファイルをもつ運用商品を提供している。また保有有価証券ポートフォリオの分析、中身の改善、具体的な運用アドバイス等も実施している。クオンツによる商品開発にも力を入れており、自社のみならず外部との共同開発・商品化も行っている。また運用業務とリスク管理業務に携わる人財の育成にも力を入れており、運用とリスク管理全般にわたる理論と実践、あるいはプログラミングなどのノウハウも提供している。具体的には銀行のニーズに合致した研修プログラムを用意して、トレーニー等を受け入れている。また年2回、オンラインスクールを開催し、運用におけるアップデートな情報を提供している。