マネロン・テロ資金供与対策の理論と実務

マネロン・テロ資金供与対策の理論と実務

定価:4,950円(税込)

編・著者名:[編著]高橋 良輔/[著者]大澤 貴史/津田 慧/宮田 穣

発行日:2022年01月20日

判型・体裁・ページ数:A5判・並製・456ページ

ISBNコード:978-4-322-14005-7

書籍紹介

●金融庁において、ガイドラインの企画・立案やモニタリング計画の策定、FATF第4次相互審査対応を担当した執筆者らが、FATFおよび当局の目線を踏まえながら、法規制や実務対応を徹底解説!

●2021年8月公表のFATF第4次対日相互審査報告書対応!

●マネロン・テロ資金供与対策を理論面と実務面の双方向から整理

●コラム&実務的な対応事例を交えて初学者にもわかりやすく解説

●金融機関の実務担当者・AML専門家必携の1冊。

主要目次

第1章 マネロン・テロ資金供与対策の背景

1 マネロン・テロ資金供与対策の意義

2 マネロン・テロ資金供与対策における国際協調

第2章 マネロン・テロ資金供与対策に関する法規制

1 全体像

2 犯収法

3 外為法

4 国際テロリスト財産凍結法

5 AML/CFTガイドライン・FAQ

6 外国為替検査ガイドライン

7 監督指針・事務ガイドライン

8 危険度調査書

9 現状と課題

10 業界団体等のガイダンス

11 国外における法規制

第3章 リスクベース・アプローチ

1 リスクベース・アプローチとは

2 リスクの特定

3 リスクの評価

4 リスクの低減

5 特定事業者作成書面等の実務対応

第4章 各業態のマネロン・テロ資金供与リスク

1 暗号資産交換業者

2 資金移動業者

3 保険会社

4 金融商品取引業者等

第5章 金融機関に求められる実務対応

1 顧客管理

2 フィルタリング

3 モニタリング

4 疑わしい取引の届出

5 記録の保存およびデータ管理(データ・ガバナンス)

6 海外送金等を行う場合の留意点

7 経営陣の関与・理解

8 経営管理(3つの防衛線等)

9 グループベースの管理態勢

10 職員の確保、育成等

11 マネロン・テロ資金供与対策に係る方針・手続・計画等の策定・実施・検証・見直し(PDCA)

編著者紹介

高橋 良輔

弁護士法人御堂筋法律事務所・弁護士

2010年3月京都大学法学部卒業、2012年3月京都大学法科大学院修了、2013年12月弁護士登録、2016年10月金融庁検査局総務課(金融証券検査官)、総合政策局マネロン・テロ資金供与対策企画室(室長補佐)を経て、2018年10月より弁護士法人御堂筋法律事務所東京事務所。金融レギュレーション、コンプライアンス(AML/CFT・反社会的勢力・企業不祥事)の分野を得意とし、内閣府「FATF勧告の遵守に向けた NPO 法人に関するリスク評価及び周知・広報内容等の調査」に関する有識者検討会委員なども務める。

 

著者紹介(五十音順)

大澤 貴史

牛島総合法律事務所・弁護士/ニューヨーク州弁護士

2008年3月東北大学法学部卒業、2010年3月東北大学法科大学院修了、2011年12月弁護士登録、2017年5月米国カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校修了(LL.M.)、2017年9月金融庁検査局総務課(金融証券検査官)、総合政策局マネロン・テロ資金供与対策企画室(室長補佐)を経て、2020年1月より牛島総合法律事務所にて実務再開。マネロン・テロ資金供与対策をはじめとしたグローバルコンプライアンス、不祥事対応、M&A、支配権争奪等を主に取り扱う。

津田  慧

2014年9月一橋大学法学部卒業、2015年12月弁護士登録、2016年1月弁護士法人御堂筋法律事務所東京事務所、2018年10月金融庁総合政策局マネロン・テロ資金供与対策企画室(室長補佐)を経て、2021年4月より一橋大学大学院法学研究科博士後期課程。弁護士および金融庁における実務経験を基礎にしながら、主に金融レギュレーションに関する研究を行う。

宮田  穣

プロティビティLLC

2005年3月大阪大学法学部卒業、2005年4月東京三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)、2018年4月金融庁監督局総務課(資金洗浄対策分析官)、総合政策局リスク分析総括課(金融証券検査官)、総合政策局マネロン・テロ資金供与対策企画室(室長補佐)を経て、2020年2月よりプロティビティLLC。一貫した金融業界における実務経験を背景としてプロティビティLLCでは、主に預金取扱機関、金融商品取引業者、資金移動業者、暗号資産交換業者等の金融機関に対し、ガバナンス、リスク・コンプライアンス、内部監査等に関する支援を行っている。