アートとしての信用格付け―その技法と現実

アートとしての信用格付け―その技法と現実

定価:2,750円(税込)

編・著者名:廣瀬 和貞[著]

発行日:2021年11月24日

判型・体裁・ページ数:A5並・348ページ

ISBNコード:978-4-322-13994-5

書籍紹介

「良い会社」「良い社会」とは何か?
◆旧興銀で企業審査に携わり、ムーディーズでリーマンショック、東日本大震災の荒波をくぐり抜けた著者が、企業分析の基礎を伝授、格付け決定の機微を活写。
◆企業をどのように評価するかは、評価者と会社との間の利害関係の種類によって異なることを、株式会社制度の淵源にさかのぼって解明。
◆流動的な状況下での決断の連続としての格付けアクションの実際、格付けに対する規制の功罪、大手格付け会社の内幕を虚飾なく描写。

企業分析の技法を初歩から習得したい人、会社や社会の新たな評価尺度を模索する人、必読!格付けはテクニックではなく、アートである。

主要目次

第1部 格付け分析の基礎
第1章 ファイナンスの用語としての「格付け」
第2章 クレジット分析とは何か
第3章 財務諸表の分析
第4章 主要な財務指標
第5章 財務データの比較分析
第6章 定性分析とクレジット・ストーリー
第7章 企業経営者の観点からのエクイティ分析
第8章 格付け分析の実例

第2部 格付けアナリストの業務
第9章 格付け会社の歴史とビジネスモデル
第10章 格付けと規制
第11章 規制により導入された「格付け手法」
第12章 格付けアナリストの業務の概要
第13章 格付け委員会の運営
第14章 格付け変更の実際
第15章 格付けアナリストの資質
第16章 格付けの未来

著者紹介

廣瀬 和貞(ひろせ かずさだ)
株式会社アジアエネルギー研究所代表
公益財団法人廣瀬資料館(大分県日田市)理事長
経済産業省総合資源エネルギー調査会委員
特定非営利活動法人フェア・レーティング理事
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員
1965年生まれ。1988年、東京大学法学部卒業。
1998年、米デューク大学経営学修士。
日本興業銀行を経て、2001年ムーディーズ入社、
総合電機・精密機器、陸運・海運・空運、食品、電力・ガス等の業界を担当。
2015年、現職(アジアエネルギー研究所代表)。