Just Money-未来から求められる金融

Just Money-未来から求められる金融

定価:2,200円(税込)

編・著者名:カトリン・カウファー/リリアン・ステポネイティス[著]/江上 広行[監訳]/大濱 匠一[訳]

発行日:2022年03月01日

判型・体裁・ページ数:A5・並製 縦書・192ページ

ISBNコード:978-4-322-13980-8

書籍紹介

ESGやSDGsを超える未来の金融の姿

あなたのお金は良心に恥じない使い方をされていますか?

“Just”には、“fair”(正しい、公正な)と“only”(ほんの…にすぎない)という2つの意味があります。

fairは、社会や環境に貢献する公正な金融を、onlyは貨幣の役割を示しています。つまり「金融とは人々の幸福のための単なる道具にすぎない」ということです。

気候危機、格差や分断など深刻な課題を抱えている今日、公正な手段としての金融の真価が問われています。

本書では、そんなジャストな金融の具体例を示しながら、未来のための貨幣や金融のあるべき姿を追っています。

主要目次

第1章 ジャスト・マネー―変化をもたらす手段としての金融

第2章 トライアングルアンカー―ガバナンス、組織、リーダーシップを再考する

第3章 ジャスト・バンキングをめぐる制度的な課題と機会

第4章 インパクトを理解するための学習基盤

第5章 ジャスト・マネー―エゴシステムからエコシステム金融へ

著者・訳者紹介

カトリン・カウファー(Katrin Kaufer)

MIT都市研究計画学部コミュニティ・イノベーターズ・ラボ(CoLab)のJustMoneyプログラムディレクター、およびプレゼンシング・インスティテュートのエグゼクティブ・ディレクター。専門分野は、リーダーシップ、組織変革、バリュー・ベースド・バンキング(価値を大切にする金融)のほか、変革的リテラシー研究。中堅企業やグローバル企業、非営利法人に加えて、国際開発組織と協働する。

リリアン・ステポネイティス(Lillian Steponaitis)

米国カリフォルニア州オークランドを本拠とするセルフ・ヘルプ連邦信用組合(SHFCU)の特別プロジェクトマネジャー、MITコミュニティ・イノベーターズ・ラボ(CoLab)の大学院フェロー。ノースカロライナ大学チャペルヒル校にて経済学と地理学で学位、マサチューセッツ工科大学にて都市計画学の修士号を取得。CoLabでの専門領域では、金融機関がより公正・公平・民主的な経済の創造のために果たす役割。

江上 広行(えがみ ひろゆき)

株式会社URUU代表取締役、一般社団法人価値を大切にする金融実践者の会(JPBV)代表理事事務局長、グロービス経営大学院専任教授、エミーバンク協会理事。

大濱 匠一(おおはま しょういち)

横浜銀行勤務を経て、現在、横浜国立大学国際社会科学府博士課程後期にて「ソーシャル・ファイナンス」を研究しながら、JPBVの活動を支援。