定価:3,300円(税込)
編・著者名:森本 祐司/松平 直之/植村 信保 [著]
発行日:2021年06月10日
判型・体裁・ページ数:A5・並・320ページ
ISBNコード:978-4-322-13858-0
保険会社経営の本質を理解したい人へ、待望の第2版!!
◆金融庁「経済価値ベースのソルベンシー規制等に関する有識者会議」報告書に示された「3つの柱」(最低基準、内部管理と監督上の検証、情報開示)に対応。
◆保険負債評価のポイントを最低限の数式で正確に解説。保険負債をベンチマークとする資産運用のあり方を提言。
◆保険ERM(Enterprise Risk Management)の実践的な導入方法を描写。
◆保険規制の最新動向をフォロー。
◆マイナス金利を受けて保険会社が直面した課題と解決の筋道を提示。
「保険会社の経営やリスク管理を理解する上での必読書。経済価値ベースの保険ERMの理解なくして、今の保険会社の経営は成り立たない。しかしその最新の内容や本質をわかりやすく解説したものが見当たらなかった。歴史、魂まで含めて包括的に解説した本書はまさに待望の書であり、関係者誰もが目を通すべきである。」
金融庁・経済価値ベースのソルベンシー規制等に関する有識者会議メンバー、OECD保険私的年金委員会議長、京都大学特命教授、東京大学客員教授 河合 美宏
第1章 経済価値ベースのERM:これまでの振り返り
第1節 金融庁の検討チーム報告書公表時の状況
第2節 その後の市場の混乱がもたらした影響
第3節 経済価値ベースのERMおよび関連動向の進展
第4節 マイナス金利政策による影響
第5節 有識者会議での議論
第2章 ERMの枠組みと考え方
第1節 ERMとは何か
第2節 ERMの全体像とPDCAサイクル
第3節 ERMのガバナンス
第4節 リスクアペタイト
第5節 ERMのカルチャー
第6節 ERMと個別分野との関係
第7節 ERMと健全性規制の関係
第3章 経済価値ベースのERMの考え方(準備編)
第1節 金利と価値評価の基礎
第2節 経済価値ベースの保険負債評価
第3節 経済価値ベースの管理とは
第4節 経済価値ベースのリスク計測
第5節 経済価値ベースの管理と財務会計上の損益
第6節 経済価値ベースのERMの関連動向
第4章 経済価値ベースのERMの考え方(実践編)
第1節 経済価値ベースで管理をする意味
第2節 経済価値ベースの指標の使用方法
第3節 経済価値ベースのERMで考慮すべき保険負債の特性
第4節 経済価値ベースのERMにおける実務上の論点
第5章 経済価値ベースのERMの意義をあらためて考える
第1節 これまでの市場環境と保険会社の動向
第2節 経済価値ベースのERMへの「疑問」とその背景
第3節 経営指標の不安定性にいかに向き合うか
第4節 商品性に関する議論
第5節 プロシクリカリティと経済価値
第6節 終わりに:経済価値ベースのERMがもたらすもの
森本 祐司(もりもと ゆうじ) キャピタスコンサルティング株式会社 代表取締役
東京海上火災保険(当時)、複数の投資銀行を経て、2007年1月にキャピタスコンサルティング株式会社を共同設立。
東京大学理学部数学科卒業。マサチューセッツ工科大学経営大学院修了。
松平 直之(まつだいら なおゆき) キャピタスコンサルティング株式会社 マネージングディレクター
東京海上火災保険(当時)、タワーズペリン(当時)および投資銀行を経て、2007年1月にキャピタスコンサルティング株式会社を共同設立。
東京大学工学部計数工学科卒業。
植村 信保(うえむら のぶやす) 福岡大学商学部教授、キャピタスコンサルティング株式会社 マネージングディレクター(非常勤)
安田火災海上保険(当時)、格付投資情報センター(R&I)、金融庁(任期付職員)を経て、2012年11月にキャピタスコンサルティングに参加。
東京大学文学部西洋史学科卒業。博士(学術、早稲田大学)。