金融リテラシー入門[応用編]

金融リテラシー入門[応用編]

定価:2,200円(税込)

編・著者名:幸田 博人/川北 英隆 [編著]

発行日:2021年01月21日

判型・体裁・ページ数:A5判・並製・288ページ

ISBNコード:978-4-322-13830-6

書籍紹介

人生100年時代に京都大学で学ぶ、お金の話

応用編では、FinTech、金融ジェロントロジー、年金運用、ESG投資など、今後の金融の発展を考えるうえで必須となるトピックを解説
基礎編に続き、金融庁やシンクタンクの実務家をゲストに迎え、最先端の金融知識を身につけられる、次世代のためのお金の教科書

神作裕之氏(東京大学教授)推薦!
金融を「知り」「活用できる」こと(=金融リテラシー)。
IT化、少子高齢化、感染症リスクなど、現代の社会と個人は多くの課題に直面している。金融は、これらの課題にどのように立ち向かうことができるか。学問的・体系的に問う。

主要目次

「応用編」のねらいと構成について  幸田 博人
「応用編」の位置づけについて
全体の構成について

【コラム】
■金融リテラシー 日本と米国  大澤 佳雄
■AI時代の金融リテラシーを考える
 ─法学の視点から  角田 美穂子
■金融リテラシーと自己決定(self determination)に思いをよせて  大橋 圭造
■行動なきリテラシーは無意味である──日本の金融リテラシーに求められるもの  飯山 俊康
■「日本人の金融リテラシー」問題の本質  吉永 高士
■2つの金融リテラシー  門間 一夫
■金融リテラシー議論の盲点  大庫 直樹
■データ時代の人材に求められる「新読解力」  新井 紀子

第1章 金融商品とその担い手のビジネスモデル  安野 淳
1 はじめに
2 金融商品とは何か
3 デジタライゼーションの進展
4 金融商品のあり方
5 金融の担い手のビジネスモデル
6 本章の理解を深めるためのQ&A

第2章 金融機関のビジネスモデル  幸田 博人
1 金融機関と「金融リテラシー」
2 金融機関としての営業スタイルについて
3 フィデューシャリー・デューティーの重要性
4 社会課題としての金融ジェロントロジー
5 おわりに

第3章 資産形成と資産活用──超高齢社会の金融サービス  野尻 哲史
1 資産形成と資産活用の2面を考える時代に
2 生涯におけるお金との向き合い方
3 本章の理解を深めるためのQ&A

第4章 資産運用の高度化  川北 英隆
1 資産運用と分散投資
2 リターンとリスクを予測する
3 ポートフォリオ──分散投資の効果
4 CAPM
5 フィンテックと金融資産

第5章 金融ジェロントロジー──人生100年時代における資産管理のあり方  野村 亜紀子
1 高齢社会の到来と金融ジェロントロジー
2 老齢期の金融リテラシー
3 金融ジェロントロジーの実践
4 本章の理解を深めるQ&A

第6章 FinTechと金融デジタライゼーション戦略  松尾 元信
1 FinTechで起こっていること
2 金融デジタライゼーション戦略の推進
3 暗号資産の法制度とブロックチェーン
─分散型金融システムの「ガバナンスフォーラム」
4 本章の理解を深めるQ&A

第7章 老後に備えた資産運用  川北 英隆
1 ライフステージと退職後
2 資産運用のスタンスについて
3 長期投資に関する税制の活用

第8章 年金資金運用・ESG投資  高橋 則広
1 GPIFと分散投資について
2 ESG投資
3 本章の理解を深めるためのQ&A

第9章 「基礎編」「応用編」のまとめ──今後の「金融リテラシー」の展望  幸田 博人
1 はじめに
2 「リテラシー」とは何か
3 本書の「金融リテラシー」コラムの視点について
4 「貯蓄から投資へ」「貯蓄から資産形成へ」について

おわりに  川北 英隆

編著者紹介

幸田 博人(こうだ ひろと)
京都大学経営管理大学院特別教授・大学院経済学研究科特任教授
一橋大学経済学部卒。日本興業銀行入行、みずほ証券執行役員、常務執行役員、代表取締役副社長等を歴任。
現在(2018年7月~)、株式会社イノベーション・インテリジェンス研究所代表取締役社長、リーディング・スキル・テスト株式会社代表取締役社長、株式会社産業革新投資機構(JIC)社外取締役、一橋大学大学院経営管理研究科客員教授、SBI大学院大学経営管理研究科教授など。
川北 英隆(かわきた ひでたか)
京都大学名誉教授・同経営管理大学院特任教授
京都大学経済学部卒業、博士(経済学)。日本生命保険相互会社(資金証券部長、取締役財務企画部長等)、中央大学国際会計研究科特任教授、同志社大学政策学部教授、京都大学大学院経営管理研究部教授等を経て、現在に至る。