定価:4,400円(税込)
編・著者名:日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会[編]
発行日:2020年11月12日
判型・体裁・ページ数:A5判・上製・348ページ
ISBNコード:978-4-322-13568-8
民事介入暴力対策40年
反社会的勢力対策・不当要求対策に関する最新理論の集大成
◆1980年(昭和55年)の設立以降、民事介入暴力対策の最前線に立ち続けてきた日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会が、その設立40周年を記念して編纂した最新の論文集
◆「適格団体訴訟」「企業のホワイト化」「暗号資産」「犯罪被害回復制度」等の近時の問題も踏まえ、反社会的勢力対策のみならず、不当要求対策、組織犯罪対策、そしてマネーローンダリング対策に関する最先端の議論をカバー
第1章 反社会的勢力排除の最前線
警察における暴力団排除活動の推進
警察庁刑事局組織犯罪対策部長 野村 護
暴力団対策の新たな展開―「社会対暴力団」へ―
全国暴力追放運動推進センター 専務理事 田中法昌
取引社会からの暴排の進展と到達点
弁護士 島崎友樹(神奈川県弁護士会)/鶴巻 暁(東京弁護士会)
みかじめ料被害の防止と回復
弁護士 加島 光(愛知県弁護士会)/名越陽子(愛知県弁護士会)
漁業からの暴排 弁護士 木野村英明(釧路弁護士会)
IRからの暴排 弁護士 中嶋勝規(大阪弁護士会)
暗号資産(仮想通貨)とAML/CFT・反社会的勢力対応
―イノベーション促進とリスクベース・アプローチに基づく対応― 弁護士 鈴木仁史(第一東京弁護士会)
第2章 反社会的勢力に対する法的手段の最前線
特殊詐欺事案における指定暴力団トップの損害賠償責任
弁護士 大野徹也(東京弁護士会)
住民運動と組事務所の排除について
―茨城県の事例をもとに― 弁護士 篠﨑和則(茨城県弁護士会)
適格団体訴訟 弁護士 中井克洋(広島弁護士会)
第3章 反社会的勢力対策の新たな手法の最前線
組織犯罪に対する資金源対策としての没収の検討
弁護士 木村圭二郎(大阪弁護士会)
スイスにおける組織犯罪からの犯罪被害回復制度
弁護士 田中一郎(大阪弁護士会)
反社会的勢力に関する情報の収集と活用
弁護士 竹内 朗(東京弁護士会)
企業のホワイト化に向けた取組みの現状と提言
弁護士 長谷川敬一(大阪弁護士会)
第4章 不当要求対策の最前線
行政対象暴力根絶のための行政との連携
―国交省・文科省との連携を中心に―
弁護士 尾﨑 毅(第二東京弁護士会)
えせ同和問題 弁護士 疋田 淳(大阪弁護士会)
教育対象暴力 弁護士 佐々木基彰(岡山弁護士会)
医療現場における悪質クレーム対策と応招義務
弁護士 山崎和成(和歌山弁護士会)
カスタマー・ハラスメント 弁護士 和田資篤(愛媛弁護士会)
日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会
昭和55年に日本弁護士連合会に設置された特別委員会。各弁護士会が行う民事介入暴力事案の被害者救済及び同事案の事前防止に関する諸活動を援助又は指導することを目的として活動しており、本年創立40周年を迎える。その活動領域は、暴力団等反社会的勢力対策のみならず、不当要求対策、組織犯罪対策、マネーローンダリング対策等にも及び、これらを専門とする全国各地の弁護士70名以上が、警察、検察、暴力追放運動推進センター、各省庁、各業界団体等の外部機関と連携しつつ、反社会的勢力対策・不当要求対策に関する調査研究・実践活動に従事している。