不動産証券化商品への投資とそのリスク

不動産証券化商品への投資とそのリスク

定価:4,500円+税

編・著者名:三國 仁司

発行日:2020年04月07日

判型・体裁・ページ数:A5・上製・472ページ

ISBNコード:978-4-322-13535-0

書籍紹介

コーポレートファイナンスとの違いは何か?
リスクの本質を網羅的に解説

●わが国における不動産証券化業務の草創期から携わってきた筆者が、不動産証券化は資金提供者にとって事業者に対するコーポレートファイナンスにほかならないとその本質を詳述。
●不動産証券化のあらゆるパターンについて、リスク、リターン、コストなどをコーポレートファイナンスと比較検証。格付のあり方についても批判的に分析し、安易な投資判断に警鐘を鳴らす。
●空前の低金利環境下で拡大する証券化商品への投資のあり方をあらためて問い直す注目の1冊。

主要目次

序章
役務提供によってアセットの価値は実現・顕在化される/証券化はコーポレートファイナンスと考えよ
Ⅰ章 証券化は事業を行うための一形態
機能としての証券化/事業・アセットの価値、ファイナンスのリスクは役務提供の質・内容次第で変わる/「責任財産限定特約」がこれまでのコーポレートファイナンスとを分かつカギ ほか
Ⅱ章 不動産証券化を三つの視点から考える
第一の視点:流動化型か運用型か/第二の視点:不動産の賃貸事業か開発事業か、あるいはその両方を行うのか/第三の視点:対象事業は期間を限定したプロジェクトとして行うのか、期間を限定しないゴーイングコンサーンとして行うのか ほか
Ⅲ章 対象不動産のデューディリジェンス
取引の内容によって異なる不動産のデューディリジェンス/不動産のデューディリジェンスの基本は「売買」取引/責任財産限定特約付きファイナンスのためのデューディリジェンス ほか
Ⅳ章 流動化型不動産証券化のリスク評価
リスク評価とは何を評価しているのか/対象物件に起因したリスクの評価/流動化型におけるリスク評価の要点  ほか
Ⅴ章 運用型不動産証券化のリスク評価
なぜデットによる資金調達が行われるのか/運用型証券化への資金提供はコーポレートファイナンス/不動産ポートフォリオ評価の問題点 ほか
Ⅵ章 開発型不動産証券化のリスク評価―証券化の対象は開発プロジェクト―
開発型証券化とその利点/開発型証券化の基本的ストラクチャーとその留意点/開発型不動産証券化のリスクと対応策 ほか
Ⅶ章 不動産金融の本質とリスク―資金提供者にとっての留意点―
事業においては役務提供者のリスクを避けることができない/オリジネーターが自ら取得・組成し保有しているアセットを切り離そうとする場合/不動産事業金融の本質はコーポレートファイナンスである ほか

著者紹介

三國 仁司
1951年生まれ、石川県出身。1976~1999年日本長期信用銀行、資産・債権証券化を担当ののち日本ランディック、長銀総研出向。1999~2007年日本格付研究所ABS格付け担当リーダー、ストラクチャードファイナンス・アドバイザー等。2007~2011年福岡キャピタルパートナーズ専務取締役、2011~2013年同取締役(非常勤)。2011年~NPO法人首都圏定期借地借家権推進機構顧問。2002~2007年中央大学専門職大学院国際会計研究科客員教授、2003~2010年専修大学大学院経済学研究科客員教授、非常勤講師。
主な著書に『不動産の証券化と手法』東洋経済新報社(1997)、『資産・債権流動化の実務必携』金融財政事情研究会(1999)、『不動産投資ファンド』東洋経済新報社(2001)、『ABSメザニン投資のすべて』金融財政事情研究会(2003)、『地域金融機関と資産・債権の流動化』金融財政事情研究会(2004)、『証券化キーワード辞典』(共著)日本経済新聞社(2004)、『証券化のリスクとファイナンス』東洋経済新報社(2009)、『Q&A 格付けの仕組み』金融財政事情研究会(2009)など。