人工知能と銀行経営

人工知能と銀行経営

定価:1,980円(税込)

編・著者名:大久保 豊/西村 拓也/稲葉 大明/尾藤 剛/小野寺 亮[著]

発行日:2019年12月03日

判型・体裁・ページ数:A5判・並製・176ページ

ISBNコード:978-4-322-13488-9

書籍紹介

AI(人工知能)を、銀行の経営にどのように実装していくか?
ベストアンサーがこの1冊に!

◆金融機関の経営層や役席者はもちろん、現場の職員まで幅広い読者を対象とし、AIの基礎知識から実際に使われているモデルやシステムの例、中国の先進事例までを簡潔に紹介。
◆「経営」の視点から、AIの実装において必要となる視点や、想定されるビジネスモデルを提示。
◆さらに「現場」の視点から、デジタライゼーションが進むなかで、バンカーに求められる新たな役割を解説。

【購入者特典付き】本書の内容の理解をより深めるために読者専用Webサイトを開設
         ※読者専用Webサイトの利用期間は2019年11月~2021年12月まで。

主要目次

第1章 『フィナンシャル・デジタライゼーション』の世界観
1 デジタライゼーションの本質/2 アリババのえげつないキャンペーン
第2章 必要不可避のデジタル・プロセス・リエンジニアリング
1 プラットフォーマーに浸食されるか、電子接続するか/2 中国の驚異的な金融商品の販売チャネル/3 フィナンシャル・デジタライゼーションにおける銀行・地域金融機関の将来展望
第3章 そもそも人工知能(AI)とは何でしょう?
1 AIの基礎知識/2 信用財務格付モデルとAI
第4章 驚きの「ディープラーニング」の実力と「財務格付モデル」への適用
1 ディープラーニングの驚きの発展/2 代表的なディープラーニングの手法とその実力/3 ディープラーニングの信用財務格付モデルへの展開
第5章 新たなデータソース=『口座取引明細履歴情報』
―最大最強最良の“電脳経済の写し絵”―
1 データソース革命/2 最大最強最良のFinTech資源『口座取引明細履歴情報』
第6章 最大最強最良の『口座取引明細履歴情報』からのAI精錬
1 AIの精錬精製によって生み出される動態活写/2 HALCA-A(口座出入俯瞰モデル)/3 HALCA-B(商流連関俯瞰モデル)/4 HALCA-C(マクロ・ミクロ経済俯瞰モデル)
第7章 『デジタル・プロセス・リエンジニアリング』の基本構造図
1 デジタル・プロセス・リエンジニアリングとイノベーション/2 銀行・地域金融機関こそがAI人財の“苗床”となる/3 DPRの基本構造
第8章 “最先進国”中国より学ぶ
―それはAIと人間の新結合による『信頼革命』―
1 中国のスマホ電子決済から学ぶべきこと/2 申込み3分、審査1秒、人手ゼロの社会革命/3 住宅ローンを扱わない小規模事業者のための銀行/4 お客様が毎日訪れる保険会社の信頼革命/5 生鮮食品で信頼を得るネットスーパー革命/6 レジの無人化によるお客様との圧倒的な信頼関係
第9章 『デジタル・プロセス・リエンジニアリング』の具体設計
―人間とAIの“新結合”―
1 デジタル・プロセス・リエンジニアリングと信頼革命/2 企業目利きのエキスパート HALCA-A(口座出入俯瞰モデル)/3 事業性評価のスペシャリスト HALCA-B(商流連関俯瞰モデル)/4 取引先の専属アナリスト HALCA-C(マクロ・ミクロ経済俯瞰モデル)/5 審査の神様も驚く HALCA-F(長期財務モデル)/6 社長が最も信頼するアドバイザー HALCA-G(コミュニケーションモデル)/7 人工知能との協業と棲分け/8 「人間」と「意思決定の科学」の“新結合”
第10章 『人間が先鋭化すべき価値』とは?
―DPRイノベーションを最高のものとするため―
1 フィナンシャル・デジタライゼーションの世界で人間だけができること/2 人間にしかできないデジタライゼーション大使とAIに対する観察監視
第11章 『デジタル・プロセス・リエンジニアリング』で実現すべきこと、それは『信頼革命』
1 日本経済に求められる中小企業・個人事業主の『再興(新興)』/2 ハルカが描くAIによる新商品・新サービス/3 AIと人間の“新結合”による『信頼革命』が創る新商品・新サービス/4 お客様との『信頼革命』と三層マーケティング態勢

著者紹介

大久保 豊 ForeVision株式会社代表取締役社長、日本リスク・データ・バンク株式会社取締役、データ・フォアビジョン株式会社取締役
慶應義塾大学経済学部卒、ケンブリッジ大学政治経済学部大学院卒。住友銀行(現三井住友銀行)、マッキンゼー・アンド・カンパニーなどを経て、1996年にデータ・フォアビジョン株式会社設立。2000年に日本リスク・データ・バンク株式会社設立。2019年に両社の経営統合会社ForeVision株式会社設立。
西村 拓也 日本リスク・データ・バンク株式会社代表取締役社長、ForeVision株式会社取締役
九州大学経済学部経済工学科卒。日本長期信用銀行(現新生銀行)、ニッセイアセットマネジメントを経て、2000年にデータ・フォアビジョン株式会社に入社。
稲葉 大明 日本リスク・データ・バンク株式会社代表取締役副社長、データ・フォアビジョン株式会社取締役、ForeVision株式会社取締役
早稲田大学理工学部数学科卒、一橋大学大学院国際企業戦略研究科金融戦略コース終了。あさひ銀行(現りそな銀行)を経て、2002年に日本リスク・データ・バンク株式会社入社。
尾藤  剛 日本リスク・データ・バンク株式会社専務取締役、データ・フォアビジョン株式会社取締役、ForeVision株式会社取締役
東京大学法学部卒。あさひ銀行(現りそな銀行)を経て、2003年に日本リスク・データ・バンク株式会社入社。
小野寺 亮 日本リスク・データ・バンク株式会社執行役員
早稲田大学政治経済学部卒。あさひ銀行(現りそな銀行)を経て、2006年に日本リスク・データ・バンク株式会社入社。
※執筆当時