信託の世界史
10のテーマで学ぶ信託とフィデューシャリー・デューティーの起源

信託の世界史<br><small>10のテーマで学ぶ信託とフィデューシャリー・デューティーの起源</small>

定価:1,320円(税込)

編・著者名:友松 義信[著]

発行日:2018年09月28日

判型・体裁・ページ数:四六判・並製・128ページ

ISBNコード:978-4-322-13286-1

書籍紹介

三菱UFJ信託銀行信託博物館が所蔵する豊富な資料を渉猟し、歴史から信託の本質を理解する

実務に活かせる教養としての信託入門

●「フィデューシャリー」という言葉の意味と由来とは?
●投資信託はどのように発展してきた?
●「ユース」と「トラスト」の違いとは?
●イギリス・アメリカ・日本で、それぞれの年金制度はいつ、どのようにつくられた?
●なぜアメリカでは相続対策に信託が使われる?
●『ピーターラビット』の作者ビアトリクス・ポターは信託の仕組みを何に使った?
●アガサ・クリスティ、コナン・ドイルなどの推理小説で信託はどのように登場する?

信託にまつわるさまざまな疑問を解決し、その魅力を楽しく学ぶ!

主要目次

  1.  「信託」という言葉が日本で最初に登場した頃の話
     豆知識  ユースとは? 二重ユースって、何ですか?
  2. 最初の法人受託者(アメリカの信託会社)の話
  3. 投資信託の誕生史
    ① 「投資信託の父」と呼ばれた男(会社型もあるのになぜ信託というのか)
    ② ミューチュアル・ファンドが普及するようになったのはいつ頃か
  4. 設備信託の誕生史
  5. 年金信託の誕生に関する話
  6. 家族信託の話
    ① イギリスで「家産承継信託」が普及するようになったのはいつ頃か
    ② アメリカ人はなぜ相続対策に信託を使うのか
    ③ いま、ちまたに溢れている民事信託、家族信託等に関する本の話
  7. 金銭信託の誕生史
  8. ナショナル・トラストの話
    ① ナショナル・トラストを創設した3人
    ② 『ピーターラビット』の作者ポターが遺そうとしたもの
  9. 古代人の遺言と信託の話
    豆知識  文学に登場する信託
  10. 「契約か、信託か」フィデューシャリーの話

著者略歴

友松 義信(ともまつ よしのぶ)
1958年4月4日生まれ。1983年三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)入社。
不動産管理部長、監査役室長を経て、2015年より三菱UFJ信託銀行 信託博物館事務局長。
2012年から2015年まで専修大学大学院経済学部研究科客員教授。
主な著書・訳書に『フィデューシャリー―「託される人」の法理論』(翻訳に参画)(弘文堂・2014年)、『KINZAIバリュー叢書 信託入門』(金融財政事情研究会・2014年)。