金融機関行職員のための
預金相続事務手続活用マニュアル【第2版】

<small>金融機関行職員のための</small><br>預金相続事務手続活用マニュアル【第2版】

定価:3,080円(税込)

編・著者名:桜井 達也[著]

発行日:2017年12月27日

判型・体裁・ページ数:A5・並製・292ページ

ISBNコード:978-4-322-13220-5

書籍紹介

相続事務手続の“新しい”取扱説明書
預貯金が遺産分割協議の対象になるとの判例変更と 法定相続情報証明制度の解説を加えた待望の改訂版

◆農林中央金庫で約20年にわたり現場からの法務相談に携わった著者が、「預金相続事務手続の勘所」と「お客さまの要望に応えるための工夫」を余すことなく公開。
◆「事務手続例」を示しながら、実務の注意点をわかりやすく解説。相続手続を滞りなく進めるポイントとなる情報を聞き出す会話例も掲載。
◆異例処理対応にも役立つ知識・ノウハウが満載。
◆相続人を確認するための「戸籍謄本の見方」練習問題付き。難易度の高い、複雑な親族関係を読み解くスキルが身に付きます。

主要目次

第1章 相続の実務処理について相談が多いわけ
1 預金の相続に関する事務手続の特徴/2 預金事務手続の相続の部分が他の箇所と異なっている背景/3 本書の目的
2章 相続の基本
1 相続とは/2 相続の開始はどの時点とするのか/3 相続される権利義務、相続されない権利義務/4 だれが被相続人の権利義務を承継するのか/5 だれが相続人となるのか/6 法定相続分はどのような割合になっているのか/7 遺産分割協議とはどういうものか/8 遺言とはどういうものか/9 相続人や受遺者の対応/10 遺留分/11 相続人や受遺者がいない場合の対応
第3章 預金の相続手続の開始
1 金融機関が預金者の死亡を知ったときの対応/2 「死亡」のオンライン登録/3 預金者死亡に伴い必要となるその他の事項
第4章 法定相続人の確認
1 事務手続に書かれていない実務の方法/2 相続手続の相談に来た人への対応/3 預金者死亡の事実の確認/4 相続人の確認/5 相続人を確認するための戸籍や戸籍謄本等に関する基礎知識/6 戸籍謄本等の記載のルールと記載事項/7 戸籍謄本等から相続人を確認する方法/8 相続の放棄、限定承認、単純承認の確認/9 相続分の算定
第5章 葬儀費用の払戻し
1 葬儀費用の払戻しという実務の意味/2 葬儀費用の払戻依頼があったときの対応
第6章 遺産分割協議前の相続手続
1 遺産分割協議前の相続手続の位置づけ/2 遺産分割協議前の相続手続を依頼された場合の対応
第7章 遺産分割協議後の相続手続
1 遺産分割協議後の相続手続の位置づけ/2 遺産分割協議書の内容の確認/3 遺産分割協議後の相続手続に用いる「相続手続依頼書」
第8章 遺言による相続手続
1 遺言による相続手続の概要/2 「遺言による相続手続」が前提としている事項/3 「相続させる」遺言による相続手続/4 遺贈による相続手続
第9章 遺留分減殺請求権が行使された場合の対応
1 遺留分減殺請求権行使と金融機関への影響/2 相続手続完了前に遺留分減殺請求権行使の事実を把握した場合の対応
第10章 家庭裁判所等が関与した手続の結果に応じた対応
1 相続財産管理人が選任された場合/2 特別縁故者に相続財産の分与がなされた場合/3 家庭裁判所の遺産分割調停または審判等による場合
第11章 相続人の一部からの相続分に係る払戻しとそれにかわる仕組み
1 平成28年12月19日の最高裁大法廷決定の位置づけ/2 相続人の一部からの相続分に係る払戻請求について(従来の考え方)/3 平成28年12月19日の最高裁大法廷決定後の金融機関の対応/4 今後の課題(法定相続分の割合による払戻しが果たしていた機能の代替策)
12章 相続の預金窓口対応に関するその他の事項
1 相続人の一部からの取引履歴開示請求/2 相続人の一部から取引履歴開示請求があった場合の事務処理/3 その他窓口で問題になりそうな事例

■参考資料 戸籍謄本等の見方(練習問題)