定価:1,650円(税込)
編・著者名:芳賀 良・田路 至弘[著]
発行日:2019年02月04日
判型・体裁・ページ数:A5・並製・184ページ
ISBNコード:978-4-322-13091-1
◆違法なインサイダー取引になるかを
対象の有価証券は何か、重要事実とは何か、会社関係者とは誰か、どのような行為が禁止されるのか、どのような場合に公表 されたといえるかの5点で解説。
◆2018年4月から施行されたFDルールも併せて説明。
金融商品取引法をほとんど学習したことのない方、インサイダー取引規制全般について勉強したことのない方、必見!!
第1章 重要事実
1 はじめに――「重要事実とは何か」
2 上場会社等では、どのような事実が重要事実となるのか
3 上場会社等の子会社における重要事実とは何か
4 上場投資法人等における重要事実とは何か
5 上場投資法人等の資産運用会社を対象とする重要事実とは何か
第2章 内部者
1 内部者(インサイダー)は、2つの種類に分けられます
2 未公表の重要事実を利用していなくても、インサイダー取引になります
3 会社関係者は、6つの種類に分けられます
4 情報受領者とは、会社関係者から業務等に関する重要事実の伝達を受けた者です
第3章 禁止行為
1 禁止行為は、3つの種類に分けられます
2 特定有価証券等の売買等の禁止は、3つの種類に分けられます
3 情報伝達行為や取引推奨行為も禁止されます
第4章 公 表
1 公表があれば、インサイダー取引の規制が解除されます
2 公表の主体は、4種類に分けられます
3 公表方法は、2つの種類に分けられます
第5章 適用除外
1 適用除外とは、インサイダー取引を禁止する規定が適用されないものです
2 適用除外は、14種類に分けられます
第6章 公開買付けとインサイダー取引
1 総 説
2 公開買付けは、対象会社の株主に平等な投資判断の機会を与える制度です
3 公開買付け等事実は、公開買付け等の実施または中止に関する事実です
4 禁止行為は、2種類に分けられます
5 公表があれば、インサイダー取引の規制が解除されます
6 公開買付け等の事実に係るインサイダー取引にも適用除外があります
第7章 インサイダー取引に関する責任
1 総 説
2 インサイダー取引を行った場合には、氏名等が公表されることがあります
3 インサイダー取引や事実の伝達などを行った場合の罰則があります
4 インサイダー取引や事実の伝達・取引推奨を行うと、課徴金が課されます
第8章 インサイダー取引規制を補完する制度
1 上場会社等の役員等は、短期売買利益を会社に返還します
2 金融商品取引業者等は、インサイダー取引に関連する特別の規制に服します
第9章 フェアディスクロージャールール
1 FDルールの全体像:FDルールの趣旨は、投資者に重要情報への公平なアクセスを確保することです
2 FDルールの対象となるのは、「重要情報」です
3 FDルールによる規制を受ける行為は、重要情報の「伝達」です
4 FDルールが定める公表は、インサイダー取引規制の公表とは異なります
5 FDルール違反の効果は、発行者である上場会社等に重要情報の公表を強制することにあります