企業のリスクを可視化する事業性評価のフレームワーク

企業のリスクを可視化する事業性評価のフレームワーク

定価:1,320円(税込)

編・著者名:山内基弘・土田篤(著)

発行日:2017年03月30日

判型・体裁・ページ数:A5・並製・128ページ

ISBNコード:978-4-322-13051-5

書籍の説明

書籍の紹介

ビジネスモデルのココを読め!

◆金融庁「金融行政方針」に示されているとおり、金融機関は、担保・保証に過度に依存することなく、取引先企業の事業内容や成長可能性等を適切に評価(事業性評価)したうえで融資を行うことが求められています。
◆一方、融資業務のシステム化や、2000年代前半の採用抑制による中間層の不足等の複合的要因により、事業性評価は個人の経験則による「職人の技」にとどまり、若手職員へのスキルの伝承が滞っている状況がみられます。
◆本書では、コンサルティングの現場で使われている一般的なフレームワークを用いて、渉外担当者の方が事業性評価を実践するための方法論を詳説しています。具体例を示しながらビジネスモデルの見極め方を丁寧に解説しており、読者はコンサルティング能力の向上、目利き力の底上げが図れます。

 

主要目次

序 章 なぜいま「事業性評価」か
1 重要性を増す地域金融機関の役割
2 伝承されない事業性評価のノウハウ
3 事業性評価の方法論化に向けて
第1章 事業性評価とは何をすればよいのか
1 事業性評価に関する地域金融機関の悩み
2 コンサルティングの現場における事業性評価
3 事業に対する目利き力を高めるためには
4 事業の成否は何で決まるか
5 優れたアイディアや技術は利益を生むか
6 事業を成功に導く方法とは何か
7 地域金融機関における事業性評価の対象範囲
第2章 ビジネスモデルの考え方
1 ビジネスモデルとは何か
2 ビジネスモデルのフレームワーク
3 事業領域の考え方
4 事業構造の考え方
5 収益構造の考え方
第3章 ビジネスモデルの有効性評価
1 ビジネスモデルの有効性をみる3つの観点
2 検討の網羅性チェック
3 事業領域のチェックポイント
4 事業構造のチェックポイント
5 収益構造のチェックポイント
6 ビジネスモデルの整合性のチェック
7 イリジウムはなぜ失敗したか
第4章 ビジネスモデルの有効性評価における留意点
1 ビジネスモデルの有効性は外部環境に依存する
2 提供価値には賞味期限がある
3 競争を勝ち抜く事業戦略の考え方
4 事業ライフサイクルによるアプローチの違い
5 既存事業の改善可能性評価の留意点
第5章 事業計画の蓋然性評価
1 事業計画のみるべきポイント
2 収益計画のチェックにおける留意点
終 章 融資における事業性評価の活用方法
1 事業性評価の効果
2 実務における事業性評価の活用方法