中国債券取引の実務
急成長する発行・流通市場へのアプローチ

中国債券取引の実務<br><small>急成長する発行・流通市場へのアプローチ</small>

定価:2,640円(税込)

編・著者名:みずほフィナンシャルグループ(編者)

発行日:2017年03月01日

判型・体裁・ページ数:A5・上製・216ページ

ISBNコード:978-4-322-13048-5

書籍の説明

書籍紹介

 人民元のSDR入りに象徴される経済の国際化に伴い中国債券市場も経済成長を上回る急激なスピードで拡大、いまや米・日に続く世界第3位に躍り出た。中国当局が資本市場の門戸開放に舵を切るなか、日本からの投資先として、そして本邦企業の資金調達ソースとして熱い注目を集める中国債券取引のAtoZを、みずほフィナンシャルグループの日中の実務家チームがわかりやすく解説する。

本書の主な内容
・本土債券市場の商品性/市場参加者
・中国債券取引に係る法規制と当局の政策動向
・日本の投資家・発行企業にとっての中国債券市場
・QFII制度/三類機構/RQFII制度/滬港通
・中国債券市場をめぐるリスク
・証券決済制度
・本邦投資家の投資実務
・人民元の調達方法
・オフショア人民元建て債券(点心債)/パンダ債/ABS
・東京市場の動向
・日中経済協力  他

 

主要目次

第1章 中国債券市場の現状
1 概  要
 中国債券市場とは/アジアのなかの中国債券市場/市場の規模
2 中国本土債券市場の概要
 概要/債券の種類/発行残高推移/社債発行概論/多様な社債の商品性/新たな商品/市場関係者
3 法規制
 規制当局/関係法令
4 発展経緯と政策動向
 中国国債市場小史/政策動向全般/中国債券市場をめぐる政策動向
5 本邦投資家・企業にとっての意義
 本邦投資家にとっての取組意義/本邦企業にとっての取組意義

第2章 中国債券投資の実務
1 投資制度
 各投資制度の概観/QFII制度/三類機構/RQFII制度/滬港通/現在の取組み/投資制度の比較
2 投資リスク
 債券投資のリスク/中国本土の債券投資固有のリスク/投資制度に係るリスク/その他のリスク/投資  リスクをふまえて
3 中国の証券決済制度
 中国の証券決済機関/証券決済制度の日中比較
4 本邦投資家の投資実務
 中国債券市場の国外への開放について/中国債券市場の国外からの参加資格/有資格者の制約条件について/取引にあたっての関係者/取引の準備/取引執行方法/債券投資にかかる諸費用
5 人民元の調達方法
 2つの人民元市場/CNY市場/CNH市場/本邦投資家による人民元調達手法

第3章 債券発行の実務
1 人民元調達手法の整理
 概観/間接調達/直接調達/人民元建て債券の種類
2 人民元建て債券発行事例
 オフショア人民元建て債券(点心債)/三菱商事によるCP発行/3メガバンクによる金融債発行/ダイムラーのパンダ債発行/オートローン会社によるABSの発行
3 東京市場の動向
 背景/日中金融協力/人民元国際化と「3点セット」導入の進展/フジヤマ債の発行