定価:4,180円(税込)
編・著者名:太田智之(監修)
発行日:2016年12月08日
判型・体裁・ページ数:A5・並・420ページ
ISBNコード:978-4-322-13025-6
Fixed Incomeの基本書、マイナス金利下に13年ぶりの改訂新装刊
◆1981年の初版以来、絶対的な支持を集めてきたFixed Incomeに関する基本書、従来以上に運用と投資戦略に特化した待望の最新普及版
◆旧版(2003年)以降に変化した市場・商品のアップデートはもとより、2016年に導入されたマイナス金利付き量的・質的金融緩和下における金融機関の資産・負債総合管理やライアビリティー・ドリブン・インベストメント(LDI)等、テクニカル面の進展をフォロー
◆市場部門収益の割合が高まる金融機関、フィクスト・インカムによる長期安定収益の確保を目指す保険会社・年金基金等の運用・リスク管理、ALM担当者が必要とする知識をわかりやすく解説
第1章 わが国の債券市場
第1節 債券とその市場
第2節 わが国債券市場の歴史
第3節 国際債券投資
第4節 債券の利回り変動
第5節 日本銀行によるオペレーションの概要
第2章 債券投資分析の基礎
第1節 債券の利回りと価格の関係
Ⅰ 債券利回りの基礎/Ⅱ 債券の価格変動特性
第2節 利回り変動の実際
Ⅰ 銘柄間の利回り格差/Ⅱ 残存期間による利回り格差/Ⅲ 銘柄種別による利回り格差/Ⅳ 金利予想に基づく運用/Ⅴ 利回り格差に基づく運用
第3節 債券投資の収益とリスク
Ⅰ 債券の収益評価尺度/Ⅱ 債券投資のリスク/Ⅲ 投資目的と銘柄選択
第4節 デリバティブ取引
Ⅰ 債券先物/Ⅱ 債券オプション/Ⅲ スワップ取引
第5節 MBS
Ⅰ 期限前償還/Ⅱ OAS
第6節 物価連動国債と変動利付債
Ⅰ 物価連動国債/Ⅱ 変動利付債
第3章 債券のポートフォリオ運用
第1節 債券ポートフォリオ
Ⅰ ポートフォリオのリターンとその変動性/Ⅱ 債券ポートフォリオと金利変動リスク/Ⅲ 債券運用の基本体系
第2節 債券ポートフォリオの運用方法
Ⅰ 債券の積極的運用/Ⅱ 債券の保守的運用/Ⅲ 債券の運用を複雑にする要因
第3節 資産・負債総合管理と債券ポートフォリオ
Ⅰ 金利変動と金融機関の資産・負債
Ⅱ 金融機関の資産・負債総合管理/Ⅲ 生命保険会社の資産・負債総合管理/Ⅳ 年金資金の資産・負債総合管理/Ⅴ ポートフォリオのデュレーションと金額デュレーション/Ⅵ キーレート・デュレーションとバリュー・アット・リスク
第4節 外貨債投資
Ⅰ 外貨債投資のリターンとリスク/Ⅱ 外貨債投資の留意点
第5節 債券運用の評価
Ⅰ 債券ポートフォリオの管理指標/Ⅱ 債券運用の評価
第4章 債券の実務知識
第1節 債券の種類
Ⅰ 国債/Ⅱ 地方債/Ⅲ 特殊債/Ⅳ 金融債/Ⅴ 普通社債/Ⅵ 新株予約権付社債/Ⅶ 資産担保型社債/Ⅷ 非居住者債/Ⅸ ユーロ円債
第2節 債券の償還と利息
Ⅰ 償還方法/Ⅱ 債券の利息と経過利子
第3節 債券の取引形態
Ⅰ 一般取引/Ⅱ 現先取引/Ⅲ レポ市場と債券の空売り/Ⅳ 債券の登録・振替
第4節 債券の実務計算
Ⅰ 日数計算/Ⅱ 利息計算/Ⅲ 既発債の価格と最終利回り/Ⅳ 現先取引計算/Ⅴ レポ(現金担保付貸借取引)の計算/Ⅵ 外国債券の実務計算
〈監修者略歴〉
太田 智之(おおた ともゆき)
1982年3月 東京工業大学 工学部卒業
1984年3月 東京工業大学 理工学研究科 修士課程修了
1984年4月 ㈱野村総合研究所入社 経済調査部勤務
ニューヨーク事務所勤務、システムサイエンス部勤務等を経て
1998年4月 組織改正に伴い、野村證券㈱に移籍
金融経済研究所勤務、クオンツ・リサーチ部勤務等を経て
現在、野村證券㈱クオンツ・リサーチ部、金融市場調査部兼任
エグゼクティブ・ディレクター