リスクアペタイト・フレームワーク

銀行の業務計画精緻化アプローチ

リスクアペタイト・フレームワーク

定価:3,300円(税込)

編・著者名:浜田陽二 著

発行日:2016年08月31日

判型・体裁・ページ数:A5判・並製・340ページ

ISBNコード:978-4-322-13015-7

書籍の説明

著者の略歴

浜田 陽二(はまだ ようじ)   
アビームコンサルティング株式会社、金融・社会インフラビジネスユニット、シニアエキスパート   
著書:『バーゼルIII 流動性規制が変えるリスク管理』(金融財政事情研究会)   

書籍紹介及び目次抜粋

収益統制×リスクマネジメントの有機的結合   
◆経営環境が厳しさを増すなか、金融機関は財務の健全性を維持しながら、企業価値向上を図り、自らの経営ビジョンを実現するために、いま、収益統制とリスク管理を有機的に結び付けるRAFの構築が求められている。   
◆本書では、金融機関を取り巻く外部環境やRAFの基本概念の解説に加えて、可能な限り実務レベルにまで落とし込みながら、収益管理と業務分掌、業務計画の精緻化などガバナンス高度化に必要となるアイデアおよび検討事項等を提示。   
◆金融機関の企画部門(経営企画、財務企画、主計、営業推進)、リスク管理担当者等、必読の書。   
「平成27事務年度 金融行政方針」(金融庁)より   
リスクアペタイトフレームワーク(注)の構築を通じ、経営レベルでのリスクガバナンスの強化を図っているか(将来の経済や市場のストレスを勘案したきめ細かな収益管理や機動的な経営方針・資本政策の見直しを含む)   
(注) 自社のビジネスモデルの個別性を踏まえたうえで、事業計画達成のために進んで受け入れるべきリスクの種類と総量を「リスクアペタイト」として表現し、これを資本配分や収益最大化を含むリスクテイク方針全般に関する社内の共通言語として用いる経営管理の枠組み。   
●主要目次●   
第1章 国内銀行を取り巻く環境   
第1節 グローバルな規制強化   
第2節 リスク管理業務のルーティーン化   
第3節 RDA対応としてのデータ整備   
第4節 データの有効活用   
第2章 RAFとは   
第1節 RAFの基本概念   
第2節 RAF構築に向けた事前検討   
第3節 RAFと収益統制の重要性   
第4節 経営者に関する事項   
第3章 業務計画の精緻化   
第1節 業務計画策定プロセス   
第2節 周辺環境の認識   
第3節 計画策定の事前準備   
第4節 収益目標の前提条件の共有   
第5節 収益目標の妥当性検証   
第6節 RASの策定と内部管理   
第4章 収益管理と業務分掌   
第1節 統制のための収益の定義   
第2節 本支店レートの考え方   
第3節 業務分掌の見直し   
第4節 営業部門評価(預金・貸出)   
第5節 市場部門評価   
第6節 管理会計高度化と報酬制度   
第5章 社内外での啓蒙と議論の活性化   
第1節 社内啓蒙   
第2節 環境認識の共有化と標準語化   
第3節 議論活発化のためのさらなる工夫   
第4節 対外的啓蒙   
第6章 収益獲得オペレーションと意思決定   
第1節 業務運営と全体統制   
第2節 営業部門における統制   
第3節 市場部門における統制   
第4節 全社的シナリオの決定と変更トリガーの検討   
第7章 ガバナンス高度化のための要検討事項   
第1節 連結ベースでの統制   
第2節 その他包括利益等の統制   
第3節 格付維持と資本・配当政策   
第4節 外貨ALM管理と外貨流動性リスク管理   
第5節 グループ管理会計と国際管理会計   
第6節 RAF態勢下のデータ整備   
第8章 会社統制の近未来   
第1節 国内銀行における経営課題認識   
第2節 会社統制の将来像   
【巻末資料】 先進的な金融機関のリスクガバナンス態勢