KINZAIバリュー叢書 顧客をリスクから守る資産形成術

KINZAIバリュー叢書 顧客をリスクから守る資産形成術

定価:1,650円(税込)

編・著者名:勝盛 政治 著

発行日:2016年07月21日

判型・体裁・ページ数:四六・並・176ページ

ISBNコード:978-4-322-12886-4

書籍の説明

著者の略歴

勝盛 政治(かつもり まさはる)   
三菱UFJ信託銀行において、投資の専門家として数十年にわたり、ファンドマネージャー、トレーダーとして一貫して運用の最前線に身を置き、市場とはどういうものなのかを体得。その経験をもって、現在は、投資信託の評価会社である三菱アセット・ブレインズ(MAB)において、投信ファンドアナリストとして、ファンドの評価や投資教育などを通じ、個人が安心して健全な資産形成に励むことができるための啓蒙に取り組んでいる。経済新聞、雑誌に資産形成に関する記事を多数掲載。慶應義塾大学卒、日本証券アナリスト協会検定会員、51歳。   

書籍紹介及び目次抜粋

お客様はご存じですか?   
想定外の暴落があっても「許されるリスクの範囲」   
顧客が「投資してもよい」といった金額が、その人の許容リスクではありません。   
また、分散投資、長期投資も万能ではありません。   
「こんなはずではなかった」   
「リーマンショック並みの暴落など、もうありえなかったはずでは……」   
想定外のリスクから顧客を守ることを最優先した資産形成の手順を   
身近な事例を交えて丁寧に解説します。   
ここから始まるFP、金融商品販売担当者にとってのフィデューシャリー・デューティ!!   
●主要目次●   
第1章 あなたの顧客の投資、本当に大丈夫?   
1 なぜ、こういった本が必要なのか、そして、こういう本がないのか/2 もし明日またリーマンショックが起こったら?/3 投資のリスクは地震のようなもの 大切なのは地震への備え   
第2章 投資によって受け入れているリスクとは?   
1 顧客が受け入れるリスクの大きさのとらえ方を知ろう/2 投資リスクの大きさは、顧客の知識や経験によって変わる/3 「こんなはずではなかった」には2つの理由が含まれている   
第3章 どれくらいの投資が適正なの?   
1 どれくらいの損失までは耐えられるか/2 適正な投資金額は逆算できる   
第4章 あなたの顧客の大切なお金を守るために   
1 投資のリスクを考えるのはなぜか? それは顧客の人生を守るため/2 投資のコアとなるもの、大きなお金を預けるものこそ、リスクの把握が重要/3 費用は税金のように確実にとられ、シロアリのように投資したお金を蝕む   
第5章 あなたやあなたの顧客が投資対象のリスクの大きさを知るには?   
1 投資対象のリスクの大きさが客観的な数字で提供されない理由/2 投資対象の価格変動の大きさを確認する方法は?/3 多くの人は投資のリスクがみえないから「投資が怖い」/4 リターンを計算に入れない理由 リターンとリスクについてもう少し知っておこう   
第6章 だれでも簡単にできる投資の手順(ステップ):あなたの顧客に当てはめてみよう!   
1 リスクから身を守ることを最優先で考えた「投資の手順(ステップ)」/2 顧客がすでに投資している内容が妥当なのか確認しよう   
第7章 世間で推奨されている「分散投資」や「長期投資」は万能か?   
1 初心者の投資において「分散投資」や「長期投資」はどれくらい大切なこと?/2 「時間分散」「投資対象の分散」「長期投資」と「いま買うべき銘柄はこれだ!」は両立しない/3 時間分散は、スーパーでまとめ買いをしないようなもの/4 投資する対象を分散することは、農家が複数の作物を栽培するようなもの/5 長期投資の効果とは、シーズン当初は不調でもシーズンを通じて実力を発揮する野球選手のようなもの   
第8章 身近な事例をみてみよう   
1 現役世代30歳で資産形成を意識し始めたA子さん/2 退職金を手にして銀行預金+αを求めるB男さん/3 確定拠出年金制度が導入されたC雄さん/4 投資信託と株式を相続したD江さん/5 趣味の競馬よりも株式投資に興味をもち始めたE治さん   
第9章 ファイナンシャル・プランナー、投資アドバイスを行う人の役割   
1 想定外を想定内に/2 リスクの知識は何のために必要なのか/3 顧客が「投資してもよい」といったお金を、その人の許容リスクと考えていませんか/4 適正な投資金額は、お酒にたとえるとわかりやすい/5 すべてを決めるのが投資のアドバイスではありません アドバイスの3原則/6 マイナス金利下の投資環境を考える