KINZAIバリュー叢書 はじめてのイスラム金融

KINZAIバリュー叢書 はじめてのイスラム金融

定価:1,540円(税込)

編・著者名:吉田悦章 著

発行日:2016年03月24日

判型・体裁・ページ数:四六・並製・168ページ

ISBNコード:978-4-322-12864-2

書籍の説明

著者の略歴

吉田 悦章(よしだ えつあき)   
ハーバード大学留学後、一橋大学商学部卒業。京都大学博士(地域研究)。   
日本銀行にて、国際局、金融市場局、調査統計局等で国際金融市場分析や日本経済調査に従事。その後、国際協力銀行でイスラム金融等の国際業務戦略、アフリカ・中東政府向け融資、アジア・中東諸国のリスク分析等を担当。2008年に早稲田大学ファイナンス研究センター客員准教授に就任し、大学院ファイナンス研究科にてイスラム金融を講義。2015年、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任准教授。   
主な著書に、『イスラム金融入門』(東洋経済新報社)、『イスラム金融はなぜ強い』(光文社)、『現代のイスラム金融』(日経BP、共著)など。国内・海外でのイスラム金融に関する講演等多数。   

書籍紹介及び目次抜粋

サムライ・バンカーが国際市場を生き抜くためのグローバルパスポート   
利子をとらない金融の仕組みとは?   
原油価格急落、中東外交勢力図の新展開、   
武装勢力の台頭が引き起こす変化とは?   
●世界的金融危機、アメリカ利上げ、中国ショック、日銀のマイナス金利をよそに成長を続ける独自の金融システムを、理論と実務の両面から詳しく解説   
●国際業務に携わる金融機関役職員、国際金融を専攻する学生、イスラム研究者などの基本テキストとなる一冊   
●主要目次●   
第I編 概要:イスラム金融とは何か   
第1講 ハラル、シャリア、イスラム金融   
第2講 世界の現状   
第3講 基本用語ととらえ方   
第4講 よくある誤解   
第5講 イスラム金融を理解するための3原則   
第6講 シャリアとその審査過程   
第7講 利子回避の意味と意義   
第II編 商品組成技術:利子をとらない金融の枠組みとその適用   
第8講 利子の概念を用いない金融のフレームワーク(1)   
第9講 利子の概念を用いない金融のフレームワーク(2)   
第10講 利子の概念を用いない金融のフレームワーク(3)   
第11講 商品(1) 預金・貸出   
第12講 商品(2) スクーク(イスラム債)   
第13講 商品(3) 株式投資ファンド等   
第14講 商品(4) デリバティブ──スワップとオプション   
第15講 商品(5) タカフル(イスラム保険)   
第III編 ニッポンのイスラム金融:グローバル競争のなかで   
第16講 日本の取組み:これまでの発展   
第17講 金融機関の現状   
第18講 イスラム金融の資金がニッポンを変える   
第19講 制度の進展(その1):銀行法関連   
第20講 制度の進展(その2):日本版スクークの整備   
第21講 取引実践が想定される分野:事業会社も含めて   
第IV編 実務上の諸問題:プロフェッショナル・サービスの活用法   
第22講 法律面の取扱い方   
第23講 会計面の取扱い方   
第24講 人材育成:日本での学び方、専門人材の育成法   
第25講 金融機関経営:リスク管理、規制対応、各種システム   
第V編 意義と展望:「事業本位の金融」がつくる国際金融秩序   
第26講 イスラム金融の望む理念:事業を成長させる金融   
第27講 油価下落・金融危機とイスラム金融の将来展望   
第28講 イスラム金融で国際競争力向上を   
読書案内──「イスラム金融」の地平と奥行きを求めて