資産運用の本質

ファクター投資への体系的アプローチ

資産運用の本質

定価:9,350円(税込)

編・著者名:アンドリュー・アング 著 坂口雄作・浅岡泰史・角間和男・浦壁厚郎 監訳

発行日:2016年04月12日

判型・体裁・ページ数:A5・並・892ページ

ISBNコード:978-4-322-12831-4

書籍紹介

  • さまざまな資産に影響を与える「ファクター」に着目して資産運用のあり方を捉え直す、体系的かつ実践的な書   
  • 欧米で絶賛された気鋭の研究者による本格論考、『Asset Management:A Systematic Approach to Factor Investing』待望の日本語版刊行!   
  • 投資家は自らをどう理解し、リスク(悪環境期)をどう認識し、生涯を通じてどのように資産を運用することがよりよい成果に結びつくのか、アセット・オーナーの観点から解説。最新の研究成果を取り込んだ、資産運用にかかわる金融機関職員、投資家必読の一冊。   

主要目次

第I部  アセット・オーナー   
第1章 アセット・オーナー
1 ティモール・レステ/2 ソブリン・ウェルス・ファンド/3 年金基金/4 財団と大学基金/5 個人とファミリー/6 再考:ティモール・レステ   
第2章 選  好
1 スチームローラーの前で小銭を拾う/2 選択/3 平均・分散効用/4 現実的な効用関数/5 再考:スチームローラーの前で小銭を拾う   
第3章 平均・分散投資   
1 ノルウェーとウォルマート社/2 平均・分散フロンティア/3 平均・分散最適化/4 結果は入力次第で大きく変わる/5 特別な平均・分散ポートフォリオ/6 再考:ノルウェーとウォルマート社   
第4章 長期投資   
1 そのままにすべきか?/2 動的ポートフォリオ選択問題/3 リバランスはショート・ボラティリティ/4 負債ヘッジ/5 リバランス・プレミアム/6 再考:そのままにすべきか?   
第5章 ライフサイクル投資   
1 ロードアイランド州政府職員退職年金基金/2 労働所得/3 ライフサイクル/4 退職/5 再考:ロードアイランド州政府職員退職年金基金   

第II部  ファクター・リスク・プレミアム   
第6章 ファクター理論   
1 2008~2009年の金融危機/2 ファクター理論/3 資本資産評価モデル/4 マルチファクター・モデル/5 資本資産評価モデルの欠点/6 効率的市場理論の衰退/7 再考:2008~2009年の金融危機   
第7章 ファクター   
1 バリュー投資/2 マクロ・ファクター/3 動的ファクター/4 再考:バリュー投資   
第8章 株  式   
1 失われた10年/2 株式のリスク・プレミアム/3 株式リスク・プレミアム・パズルの説明/4 株式とインフレ/5 株式リスク・プレミアムの予測/6 継時変化するボラティリティ/7 再考:失われた10年   
第9章 債  券   
1 米国の格下げ/2 金融政策と金利水準ファクター/3 タームスプレッド(長期債)/4 クレジット・スプレッド(社債)/5 再考:米国の格下げ   
第10章 アルファ(そして低リスク・アノマリー)   
1 GMアセット・マネジメント社とマーチンゲール社/2 アクティブ運用/3 ファクター・ベンチマーク/4 低リスク・アノマリー/5 再考:GMアセット・マネジメント社とマーチンゲール社   
第11章 「リアル」アセット   
1 不動産はどの程度リアルか/2 インフレ/3 米国短期国債/4 インフレ連動債/5 コモディティ/6 不動産/7 再考:不動産はどの程度リアルか   
第12章 税効率が高い投資法   
1 税引き前および税引き後のリターン/2 税引き後のリターン/3 地方債/4 税効率が高い資産配分/5 ファクターとしての税/6 再考:税引き前と税引き後のリターン   
第13章 非流動性資産   
1 ハーバード大学基金の流動化/2 非流動性資産市場/3 非流動性資産の報告リターンはリターンではない/4 非流動性リスク・プレミアム/5 非流動性資産を含むポートフォリオ選択/6 再考:ハーバード大学基金の流動化   
第14章 ファクター投資   
1 ノルウェーの積極的パッシブ運用/2 ファクターの本質/3 ファクター投資のレシピ/4 動的ファクターのベンチマーク/5 マクロ・ファクター投資/6 ソブリン(「リスクフリー」)債/7 再考:ノルウェーの積極的パッシブ運用   

第III部  委託ポートフォリオ運用   
第15章 投資運用委託   
1 ニューヨーク州職員退職年金基金/2 プリンシパル・エージェント問題/3 ポートフォリオ運用委託/4 理事会/5 ファクターとしてのエージェンシー問題/6 再考:ニューヨーク州職員退職年金基金   
第16章 ミューチュアル・ファンドと他の1940年投資会社法に基づくファンド   
1 ジャナス社/2 1940年投資会社法/3 ミューチュアル・ファンド/4 クローズド・エンド型投資信託/5 上場投資信託/6 再考:ジャナス社   
第17章 ヘッジファンド   
1 クオンツの崩壊/2 業界の特性/3 リスクとリターン/4 エージェンシー問題/5 再考:クオンツの崩壊   
第18章 プライベート・エクイティ   
1 サウスカロライナ州政府職員退職年金基金/2 業界の特徴/3 プライベート・エクイティのリスクとリターン/4 エージェンシー問題/5 再考:サウスカロライナ州政府職員退職年金基金   
〈補論〉 リターン   

著者の略歴

アンドリュー・アング(Andrew Ang)   
コロンビアビジネススクール Ann F. Kaplan教授。   
金融エコノミストとして、資産価格のリスクリターンの特徴の研究に重点を置く。研究分野は、債券市場、株式、資産運用、資産配分、代替投資と幅広い。いくつかの学術ジャーナル誌の副編集長を歴任、政府・業界団体から受賞多数。ノルウェー政府SWFのコンサルタント他、金融機関のコンサルテーションの実績多数。2015年から BlackRock社Managing Director(ファクター投資戦略担当)。