KINZAIバリュー叢書 新しい相続法制の行方

KINZAIバリュー叢書 新しい相続法制の行方

定価:1,760円(税込)

編・著者名:平田厚 著

発行日:2015年09月25日

判型・体裁・ページ数:四六・並製・252ページ

ISBNコード:978-4-322-12816-1

書籍の説明

著者の略歴

平田 厚(ひらた あつし)   
1985年3月 東京大学経済学部卒業   
1990年4月 第二東京弁護士会登録   
1996年9月~1997年9月 ベルギー、ルーヴァン・カソリック大学へ留学   
2004年4月 明治大学法科大学院専任教授就任(民法担当)   
2012年1月 日比谷南法律事務所設立(パートナー)   
[主な著書]   
『定期借家法の解説と法律実務』(日本法令)、『新しい福祉的支援と民事的支援』(筒井書房)、『介護保険サービス契約書の実務解説』(日本法令)、『これからの権利擁護』(筒井書房)、『社会福祉法人・福祉施設のための実践・リスクマネジメント』(全社協)、『知的障害者の自己決定権(増補版)』(エンパワメント研究所)、『Q&A 土壌汚染対策法解説』(三省堂)、『家族と扶養』(筒井書房)、『成年年齢 18歳成人論の意味と課題』(ぎょうせい)、『親権と子どもの福祉』(明石書店)、『虐待と親子の文学史』(論創社)、『権利擁護と福祉実践活動』(明石書店)、『建築請負契約の法理』(成文堂)、『借地借家法の立法研究』(成文堂)、『プラクティカル家族法』(日本加除出版)、『福祉現場のトラブル・事故の法律相談Q&A』(清文社)など   

書籍紹介及び目次抜粋

相続法改正への視点は何か?   
戦後5回目となる相続法の大改正、四半世紀にわたり相続関係事件に関与してきた著者が、「相続法制検討ワーキングチーム」報告書と、「法制審議会民法(相続関係)部会」での改正検討事項を平易かつコンパクトに解説   
配偶者の居住権保護   
配偶者の貢献に応じた遺産分割   
寄与分制度、遺留分制度の見直し   
◆相続法の基本原則と過去の改正内容を集約   
◆フランス、ドイツ、イギリスの相続法制も紹介   
◆相続法制の行方を、配偶者保護のための「正義の問題」と、より望ましい相続制度のための「態度決定の問題」に分けて詳解   
●主要目次●   
第1章 なぜ相続法があるのか?   
1 相続法がないとすれば……/2 相続法の基本原則/3 これまでの相続法の改正   
第2章 相続法に「正義」はあるのか?   
第3章 現在の相続法はどうなっているのか?   
1 法定相続の場合/2 遺言相続の場合   
第4章 相続法のどこをどのように改正するのか?   
1 配偶者の居住権の保護/2 配偶者の貢献に応じた遺産分割の実現/3 寄与分制度の見直し/4 遺留分制度の見直し/5 相続人以外の者の貢献の考慮/6 預貯金等の可分債権の取扱い/7 遺言その他   
第5章 配偶者の居住権の保護   
1 配偶者の居住権保護の必要性/2 配偶者の居住権保護の諸制度(1)――高齢者居住法/3 配偶者の居住権保護の諸制度(2)――不動産担保型生活資金制度/4 相続開始から遺産分割終了までの短期的保護施策/5 遺産分割終了後の長期的保護施策   
第6章 配偶者の貢献に応じた遺産分割の実現   
1 遺産分割における清算の発想/2 遺産分割に先行する清算手続という考え方/3 遺産の属性に応じて配偶者の法定相続分を変動させることとする考え方/4 配偶者加算額を配偶者の具体的相続分に上乗せすることとする考え方/5 配偶者の相続分を増加させる場合の派生問題   
第7章 寄与分制度の見直し   
1 寄与分制度の見直しの検討/2 寄与分制度の見直しの背景/3 療養看護型における社会的課題/4 療養看護型の寄与分に関する特則   
第8章 遺留分制度の見直し   
1 遺留分制度の現状認識/2 遺留分制度の趣旨・目的/3 遺留分制度における実体法の見直しの提案(1)/4 遺留分制度における実体法の見直しの提案(2)/5 遺留分減殺請求事件の手続に関する認識/6 遺留分制度における手続法の見直しの提案/7 遺留分と寄与分の関係   
第9章 その他の問題点   
1 相続人以外の者の貢献の考慮/2 預貯金等の可分債権の取扱い   
第10章 諸外国の相続法はどうなっているのか?   
1 フランスの相続法/2 ドイツの相続法/3 イギリスの相続法