よい自治体とは何か?

財務分析からわかる地方自治体の現在と将来

よい自治体とは何か?

定価:2,035円(税込)

編・著者名:大久保 豊 監修/尾藤 剛 著

発行日:2015年05月25日

判型・体裁・ページ数:A5判・並製・228ページ

ISBNコード:978-4-322-12676-1

書籍の説明

書籍紹介及び目次抜粋

「ふるさと」の将来のために現実を直視せよ!   
衰退の危機に瀕する地方自治の再生と自立に向けた第一歩は、各自治体の財政力を相対評価し、強み・弱みを定量的(客観的)・論理的に分析し、将来を正しく予測することにある。企業融資審査で培った知見をもとに、全国1700余の自治体をスコアリングし、「よい自治体」のあり方を示すことで、ステークホルダー(住民、地元金融機関等)の“Voice”を促す画期の書。   
付録:地方自治体財務総合評価ランキング(2012年度・2040年度予測)   
●主要目次●   
第1章 健全な自治体に戻る最後のチャンス   
(1) 拡大する地方自治体間の財政格差   
(2) 静かに増え続ける銀行の地方自治体向け貸出   
(3) デフォルトリスクから目をそらすことができる構造   
(4) 地方自治体のリスク分析を妨げる公会計   
(5) 誰が財政規律を担うのか   
(6) 専門性に裏付けられたVoiceの必要性   
(7) Voice醸成のための客観的・定量的分析が必要   
第2章 どのように地方財政を分析するのか   
(1) 地方自治体の分析に使用できる情報とは?   
(2) 総務省によるものさし「健全化判断比率」   
(3) 地方自治体を評価するものさしとは?   
(4) 何をもって「よい自治体」とするか   
(5) 「よい自治体」の特徴をとらえる財務指標   
第3章 スコアリングでわかる「よい自治体」の姿   
(1) スコアリングによる総合評価   
(2) MTシステムとマハラノビスの距離   
(3) マハラノビスの距離による総合評価   
(4) 人口1万人未満にも「よい自治体」はある   
(5) 自主財源の重要性   
(6) 人口動態と財政の関係   
(7) スコアリングからわかる個別政策の影響   
第4章 将来のためにいま必要なこと   
(1) 将来財政のシミュレーションの前提   
(2) マハラノビスの距離で評価する2040年度の財務状況   
(3) 地方自治制度にかかる莫大なコスト   
(4) 地方財政の現実を客観的・定量的に直視すべき   
(5) 財務分析からわかる人口8万人のカベ   
(6) 雇用の創出は財政戦略の「王道」   
(7) 「ふるさと納税」が拓く地方再生の可能性   
(8) 予測可能だからこそできること   
巻末付録1 地方自治体財務総合評価ランキング(2012年度)   
巻末付録2 地方自治体財務総合評価ランキング(2040年度予測)