地銀の未来

明日への責任

地銀の未来

定価:1,760円(税込)

編・著者名:伊東眞幸 著

発行日:2015年03月13日

判型・体裁・ページ数:四六・上製・164ページ

ISBNコード:978-4-322-12657-0

書籍の説明

著者の略歴

伊東 眞幸(いとう まさき)   
1978年3月一橋大学経済学部卒業、同年4月横浜銀行入行。1986年米国ミシガン大学経営大学院入学(銀行派遣)、1988年同大学院修士課程修了(MBA)。2000年5月秘書室長、2004年6月執行役員営業統括部長、2005年6月執行役員経営企画部長、2006年6月取締役執行役員経営企画部長を経て、2008年4月代表取締役。2012年6月(株)浜銀総合研究所代表取締役社長に就任、現在に至る。2013年4月より、横浜市立大学国際総合科学部非常勤講師。主な著書に『地銀連携――その多様性の魅力』(金融財政事情研究会、2014年5月)、『地銀の選択――一目置かれる銀行に』(同、2014年9月)がある。   

書籍紹介及び目次抜粋

『地銀連携』『地銀の選択』に続く伊東本第3弾!   
「法人」「個人」「地公体」各取引の今後と対策を示す   
◆法人取引の行方……「企業の海外進出は続く」「サービス産業の比重が増す」「繁栄企業は短期間で入れ替わる」という市場環境下、地域金融機関がとるべき対応策を詳述。   
◆個人取引の行方……「地銀の個人預金・住宅ローンは減少する」「地銀の店舗ネットワークの優位性は縮小する」と予測。これに対し、今後、確実に重要性とニーズの増大が見込まれる「無担保『消費資金ローン』」や「投資型商品販売」「高齢者向け金融ニーズ」への対応など、個人取引改革のポイントを提示。   
◆地公体取引の行方……「災害からの住民保護」「地元経済活性化」に向け、地域金融機関への期待を高める地方公共団体。ハード(安全や環境配慮に優れた街づくり等)とソフト(子育て支援策や高齢者福祉等)の両面で、人材・知恵・経営ノウハウの提供、マーケティングなど、地域金融機関らしい地公体への貢献策を提言。   
◆「企画担当者の育成」「国際業務の重要性」「女性の活躍」など、地域金融機関経営者が思わずうなるコラムも掲載。   
●主要目次●   
第1章 法人取引の行方   
 1 今後とも続く企業の海外進出   
 2 サービス産業のシェア拡大   
 3 「販売する商品・サービス」の理解のむずかしさ   
 4 「優位性」の理解のむずかしさ   
 5 担保取得のむずかしさ   
 6 地銀がとるべき対応策   
 7 繁栄する企業は時代とともに入れ替わる   
 8 短期的な収益増加に結びつかない   
 9 手間がかかる割には「見返り」が少ない   
 10 リスクをとることに対する躊躇   
 11 地銀がとるべき対応策   
 12 歩み始める勇気を!   
第2章 個人取引の行方   
 1 預金の減少   
 2 ローン内容の変化   
 3 期待できる消費資金ローンの増加   
 4 手数料収入の重要性向上   
 5 高齢者向けサービスの充実   
 6 地元における優位性の縮小   
第3章 地公体取引の行方   
 1 指定金融機関としてのつながり   
 2 地元のよきパートナー   
 3 災害からの住民保護   
 4 地元経済の活性化   
 5 地公体に新たに求められるもの   
 6 地元地銀への期待   
 7 「前提」の「因果関係」   
第4章 三つの留意点   
 1 各取引に共通する留意点   
 2 リサーチを行う重要性(1)――法人   
 3 リサーチを行う重要性(2)――個人・地公体   
 4 汗をかく重要性(1)――法人   
 5 汗をかく重要性(2)――個人   
 6 汗をかく重要性(3)――地公体   
 7 リスクをとる重要性(1)――法人   
 8 リスクをとる重要性(2)――個人   
 9 原点に立ち返る重要性   
第5章 変わることの重要性(その1)――企業   
 1 「変わる」ことの必要性   
 2 「変わる」ことを妨げているのは「規制」だけか   
 3 「変わる」ことにおける「金融」の重さ   
 4 「将来の有望株」の「発掘」と「育成」   
 5 地銀とベンチャーキャピタルの違い   
 6 人材面による地銀の具体的な支援策   
 7 新たに行う「出向」の目的   
第6章 変わることの重要性(その2)――個人   
 1 「変わる」ことに対する地銀の役割   
 2 もう一つの「環境変化への順応」   
 3 リバース・モーゲージへの期待と現状   
 4 「リバース・モーゲージ」推進への努力   
 5 無担保「消費資金ローン」への対応   
 6 「ビジネスチャンス」か「責任」か   
 7 サステナビリティーと地銀の役割   
 8 「日本を変える」第一歩は「自行を変える」こと!