なぜ、いま日本株長期投資なのか

なぜ、いま日本株長期投資なのか

定価:2,420円(税込)

編・著者名:菊地正俊 著

発行日:2014年12月25日

判型・体裁・ページ数:四六並・292ページ

ISBNコード:978-4-322-12628-0

書籍の説明

書籍紹介及び目次抜粋

アベノミクス第2章   
六重苦の克服で日本株が長期投資の主役に   
■アベノミクスのもと、政府、投資家、企業経営者がスクラムを組み、株主価値の向上を目指す環境が整ってきた。   
■長年、わが国のトップストラテジストグループを走ってきた著者が、日銀の追加金融緩和と円安の進行、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の株式運用比率引上げ、消費税再引上げ延期決定などの足下の急変もふまえて、ようやく上昇に転じた景気の長期波動を検証。   
■さらには、コーポレート・ガバナンス・コードの導入やROE重視の経営姿勢等に対する投資家の見方を分析。2020年東京オリンピックに向けて中長期的な株価上昇が有望視される業種、内外の有力長期投資家の視点を丁寧に解説する。   
●主要目次●   
1 なぜ、いま日本株の長期投資か   
長期投資家vs.短期投資家/日本のどの投資家が短期志向か/企業と投資家の中長期的な対話を求めた「伊藤レポート」/長期投資家への優遇制度/長期業績相場へ/2020年の日経平均は3万円へ/年率10%程度の持続的増益が可能/新たな「ROE革命」の進展/長期投資に適した政治環境/コーポレート・ガバナンスの大改革/株価上昇が企業、投資家、政府の共有目的に/ほか   
2 アベノミクスのもとでの株価上昇   
名目3%、実質2%経済成長を目指す/順調に政府目標が達成されつつある分野/成長戦略の目標達成のハードルが高い分野/規制改革のわかりにくさ/外国人投資家の期待が強い特区/TPPが構造改革の進展に寄与/異次元金融緩和の波及メカニズム/第二の矢「機動的な財政政策」はどこへ/2020年東京オリンピックの経済効果/財政破綻のリスク/ほか   
3 上向きの中長期の景気・物価サイクル   
日米ともに長期の物価・金利が大底をつけた/米国株の長期ブルマーケットは続くか/人口減少下の株価上昇/少子高齢化に歯止めをかけるための提言/衝撃を呼んだ増田論文/深刻化する人手不足/国際間の外国人労働者の獲得競争/注目集める人材関連企業/ほか   
4 株式投資へ動き出す国内投資家   
NISAはまずまずの滑り出し/伸び余地が大きい日本の投信市場/確定拠出年金の制度改善/求められる金融セクターの成長戦略/外国ファンドをうまく使う安倍政権/拡大するREIT市場/GPIF改革は政府成長戦略の柱の一つ/2014年10月、GPIFが大胆な資産配分の見直しを発表/GPIFのガバナンス改革/ほか   
5 コーポレート・ガバナンスの大改革   
長期株価パフォーマンスにとって重要なコーポレート・ガバナンス/日本版スチュワードシップ・コードを制定/コーポレート・ガバナンス・コードの策定/会社法改正/株価指数を通じたガバナンス改革/JPX日経インデックス400への意識が高まる/米国アクティビスト・ヘッジファンドは長期投資家/ROEを持続的に改善する企業を評価/IFRSの任意適用と12月決算への変更/ほか   
6 長期投資に適した業種・銘柄   
業種株価指数の長期トレンド/TOPIXはまだ史上最高値の半値水準/デフレ脱却から恩恵を受けるセクター/国土強靭化計画vs.日本列島改造論/IT投資の増加から恩恵を受ける情報サービス業/飛躍する外国人向け観光産業/成長産業になりきれない医療・福祉/日本人トップにもできる大胆な経営改革/長寿企業は有望か/中小型成長株への長期投資/日本M&Aセンター/コスモス薬品/福島工業/メッセージ/プレステージ・インターナショナル/ライドオン・エクスプレス/IBJ/ほか   
7 長期投資家の視点   
ウォーレン・バフェット/竹田和平/シュローダー/米国最大級の運用会社キャピタル・グループ/JPモルガン・アセット・マネジメント/アムンディ・ターゲット・ジャパン・ファンド/東京海上アセットマネジメント投信/野村リサーチ・アクティブ・オープン/コモンズ投信/いちごアセットマネジメント/あすかアセットマネジメント/みさき投資株式会社/J Flag/日興アセットマネジメント/スパークス・グループ/ファーストイーグル/ベイリー・ギフォード/バンガード/ほか