中小企業の事業性評価と新規融資のタネ

中小企業の事業性評価と新規融資のタネ

定価:1,815円(税込)

編・著者名:高橋俊樹 著 江平享 監修

発行日:2016年05月26日

判型・体裁・ページ数:四六判・並製・144ページ

ISBNコード:978-4-322-12599-3

書籍の説明

著者の略歴

[著者] 高橋 俊樹(たかはし としき)   
 1941年札幌生まれ。1964年東北大学法学部卒、同年東海銀行入行。営業店勤務の後、1983年融資部審査役。以後、融資部東京管理課長、融資第二部次長、融資管理部参事役を経て、2001年12月同行退職。2002年1月北洋銀行入行。融資第二部指導役。2006年1月同行退職。   
 主な著書に『実例に学ぶ金融機関の債権償却[第5版]』、『融資審査[第2版]』、『金融機関の信用リスク・資産査定管理態勢』(共著)、『Q&A地域金融機関とコンサルティング機能』(共著)、『Q&Aそこが知りたい金融円滑化の出口戦略』(共著)(以上、金融財政事情研究会)などがある。   
[監修者] 江平 享(えひら あきら)   
 森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士、ニューヨーク州弁護士、公認不正検査士。1996年東京大学法学部卒業、2007年コロンビア大学ロースクール卒業。2002年弁護士登録。1996年~1998年日本長期信用銀行、2007年~2008年ロンドンのAllen & Overy、2012年1月~12月金融庁検査局総務課専門検査官。   
 主な著書に『銀行のグループ経営』(編著)、『続Q&Aそこが知りたいこれからの金融モニタリング』(編著)(以上、金融財政事情研究会)などがある。   

書籍紹介及び目次抜粋

事業性評価はどう進めたらいいのか   
資金需要はどう発掘したらいいのか   
 金融庁の「平成27事務年度 金融行政方針」では、金融行政の目指す姿・重点施策のひとつとして、「担保・保証に依存する融資姿勢を改め、取引先企業の事業の内容や成長可能性等を適切に評価(事業性評価)し、融資や本業支援等を通じて地方創生に貢献していくこと」が示された。   
 これを受けて、地域金融機関には、企業の資金需要がなかなか表面化しないなか、積極的な資金需要の発掘が求められている。   
 では、営業店の現場では、どうやって企業の潜在的な資金需要を具現化したらいいのだろうか。企業のライフステージに応じたコンサルティングとは、どのようにしたらいいのだろうか。本書にはひとつの解がある。   
●主要目次●   
第1章 金融行政方針のもとでの融資業務   
1 地域金融機関における融資業務の位置づけ   
Q1 今後、「地域密着型金融」の位置づけはどのようになりますか/Q2 なぜ、中小企業向け融資が重視されるのですか   
2 地域金融機関に期待される金融仲介機能   
Q3 主要な営業地域にかかる経済や産業の現状、中長期的な見通しや課題を、具体的にどのように把握・分析すればよいのですか/Q4 営業地域にかかる経済・産業の現状・課題等の分析結果を、個別企業の成長可能性や持続可能性の評価にどのように役立てればよいのですか。地域銀行と協同組織金融機関との間で対応に違いはありますか/Q5 事業性評価はどのように進めればよいのですか/Q6 担保や保証に必要以上に依存しない事業性評価に基づく融資の取組みが要請される状況のもとで、担保や保証を求める判断基準はどこに置くべきですか/Q7 「信用貸し」の判断基準はどこに求めたらよいのですか/Q8 取引先企業に対する新規融資取組みのアプローチはどのようにすればよいのですか/Q9 取引先企業ごとの資金需要の把握は、どのように行うのですか/Q10 企業の資金ニーズに応える新規融資の取組みはどのようにあるべきですか。融資セールスについてはどのように考えられますか/Q11 適切なコンサルティング機能を発揮するための外部専門家の活用はどのように進めるべきですか/Q12 金融円滑化措置についてはどのように対応すればよいのですか/Q13 「短期継続融資」は、すべて問題貸出となるのですか/Q14 金融仲介機能発揮を支援するためのツールにはどのようなものがありますか   
第2章 新規融資のタネ探し   
1 資金需要の発掘   
Q15 地域経済をけん引する企業や大口与信先等に対するコンサルティング機能の発揮や資金供給は、どのようにすればよいのですか/Q16 資金需要にはどのような類型がありますか/Q17 景気の動向にかかわりなく発生する資金需要とはどのようなものですか/Q18 地域のコア業種に対する資金需要の発掘はどのように行いますか   
2 企業のライフステージ別のコンサルティング   
Q19 ライフステージに応じたコンサルティングとはどのようなものですか/Q20 創業・新事業開拓を目指す企業へのコンサルティングは、どのようにすればよいのですか/Q21 成長段階の企業へのコンサルティングは、どのようにすればよいのですか/Q22 経営改善が必要な企業へのコンサルティングは、どのようにすればよいのですか/Q23 事業再生や業種転換が必要な企業へのコンサルティングは、どのようにすればよいのですか/Q24 事業整理・廃業段階の企業へのコンサルティングは、どのようにすればよいのですか/Q25 事業承継が必要な企業へのコンサルティングは、どのようにすればよいのですか