資源・インフラPPP/プロジェクトファイナンスの基礎理論

資源・インフラPPP/プロジェクトファイナンスの基礎理論

定価:2,970円(税込)

編・著者名:樋口孝夫 著

発行日:2014年07月04日

判型・体裁・ページ数:A5上・268ページ

ISBNコード:978-4-322-12561-0

書籍の説明

著者の略歴

樋口 孝夫(ひぐち たかお)   
長島・大野・常松法律事務所所属弁護士(日本国および米国ニューヨーク州弁護士)   
1987年3月:東京大学法学部卒   
1989年4月:弁護士登録(第一東京弁護士会)、長島・大野法律事務所(現 長島・大野・常松法律事務所)入所   
1995年5月:米国コロンビア大学ロースクール卒(LL.M)   
1995年9月~1996年5月:米国ニューヨーク Milbank、Tweed、Hadley & McCloy 法律事務所で研修   
1996年9月~1997年4月:英国ロンドン Linklaters & Paines(現 Linklaters)法律事務所で研修   
1997年6月~1999年5月:日本輸出入銀行(現 株式会社国際協力銀行)プロジェクトファイナンス部の案件に専属的に関与   
2010年から現在:京都大学経営管理大学院講座「プロジェクトファイナンス」(株式会社国際協力銀行協力講座)担当非常勤講師   

書籍紹介及び目次抜粋

国内インフラ運営会社の育成へ   
実務の背後にある「理論」を真正面から解説!   
◆旧日本輸出入銀行(現国際協力銀行)で数多くの海外案件に携わった著者が、資源・インフラPPPとプロジェクトファイナンスの理論をわかりやすく解説した「標準教科書」   
◆関係当事者としてどのようなプレーヤーが存在するのか、またプレーヤー間がどのように関係づけられているのかを正確に理解できる   
◆地方自治体、デベロッパー、投資銀行の担当セクション、弁護士、学生等、必携の1冊   
安間匡明氏 推薦!   
国際協力銀行 執行役員・企画管理部門長   
「日本国内のPFIの適切な発展、本邦企業のいっそうの海外事業展開、そしてわが国金融のさらなる発展を祈念して、若い読者が案件に取り組みながら本書を熟読することを強く期待している」(「推薦のことば」より)   
●主要目次●   
第I編 序  論   
1 本書の目的   
(1) ホスト国・オフテイカーからの観点/(2) 民間事業者からの観点/(3) シニア・レンダーからの観点   
2 関係当事者   
(1) ホスト国・オフテイカー/(2) スポンサー(株主)/(3) プロジェクト会社/(4) O&Mオペレーター/(5) EPCコントラクター/(6) シニア・レンダー/(7) 独立コンサルタント(エンジニア)   
3 契約関係   
(1) プロジェクト関連契約/(2) 融資関連契約   
4 2つのケース   
(1) プロジェクト会社がマーケット・リスクをとるケース(ケース〔1〕)/(2) プロジェクト会社がマーケット・リスクをとらないケース(ケース〔2〕)   

第II編 資源・インフラPPPプロジェクトの基礎理論   
1 資源・インフラPPPプロジェクトの内容   
(1) BOT形式のプロジェクト/(2) BLT形式のプロジェクトとの相違/(3) BOTとPFIおよびPPPとの関係/(4) PFIとPPPとの関係/(5) 施設の設計・建設を含まない単なる物・サービスの提供のPPP/(6) DBOプロジェクト/(7) ハコ物PFI   
2 資源・インフラPPPプロジェクトが用いられる理由   
(1) 資源・インフラPPPプロジェクトにおける「富」の源泉/(2) ホスト国・オフテイカーにとってのメリットを計る指標/(3) スポンサーにとってのメリットを計る指標   
3 資源・インフラPPPプロジェクトの本質   
(1) 資源・インフラPPPプロジェクトでSPCが用いられる理由/(2) 資源・インフラPPPプロジェクトでSPCであるプロジェクト会社が用いられる真の理由―資源・インフラPPPプロジェクトにおける民間事業者の「投資」   
4 資源・インフラPPPプロジェクトの特徴   
(1) 資源・インフラPPPプロジェクトは、運営が主体であること/(2) オーナーオペレーターの原則/(3) スポンサーとEPCコントラクターとの利益相反/(4) 事業の単一性の原則およびプロジェクト会社は特別目的会社であること/(5) バック・トゥ・バックの規定およびリスクのパス・スルーならびにプロジェクト会社のペーパー・カンパニー化/(6) シングル・ポイント・レスポンシビリティの原則/(7) スポンサー兼O&Mオペレーターが資源・インフラPPPプロジェクトの主役/(8) 設計・建設期間および運営期間/(9) 2種類の資源・インフラPPPプロジェクト/(10) 事業期間における事業の固定化/(11) プロジェクト会社はお金のない会社/(12) 資源・インフラPPPプロジェクトの困難性およびサスティナビリティ   
5 主要なプロジェクト関連契約の特徴   
(1) 事業契約(オフテイク契約)の特徴/(2) O&M契約の特徴/(3) EPC契約の特徴   

第III編 プロジェクトファイナンスの基礎理論   
1 プロジェクトファイナンスの内容   
(1) プロジェクトファイナンスの定義/(2) ファイナンスリースを利用した航空機ファイナンスとの相違/(3) 証券化との相違/(4) 事業と資産との相違   
2 プロジェクトファイナンスが用いられる理由   
(1) プロジェクトファイナンスにおける「富」の源泉/(2) スポンサーにとってのプロジェクトファイナンスのメリット/(3) シニア・レンダーにとってのプロジェクトファイナンスのメリット/(4) スポンサーにとってのプロジェクトファイナンスの限界・デメリット/(5) シニア・レンダーにとってのプロジェクトファイナンスの限界/(6) ホスト国・オフテイカーにとってのプロジェクトファイナンスのメリットおよび限界   
3 プロジェクトファイナンスの本質   
(1) スポンサーの事業遂行能力に依拠しているファイナンス/(2) 長期の事業金融/(3) シニア・レンダーによるプロジェクトの審査/(4) シニア・レンダーによるモニタリング   
4 プロジェクトファイナンスの特徴   
(1) デット・エクイティ・レシオ/(2) ウォーターフォール規定/(3) キャッシュフロー・ストラクチャー   
5 主要な融資関連契約の特徴   
(1) 財務的完工および完工保証/(2) スポンサー・サポート/(3) セキュリティ・パッケージ/(4) プロジェクトファイナンスにおける担保権/(5) 直接協定およびステップ・インの権利