入門 金融リスク資本と統合リスク管理【第2版】

入門 金融リスク資本と統合リスク管理【第2版】

定価:3,025円(税込)

編・著者名:菅野正泰 著

発行日:2014年04月11日

判型・体裁・ページ数:A5並・316ページ

ISBNコード:978-4-322-12435-4

書籍の説明

著者の略歴

菅野 正泰(かんの まさやす)   
神奈川大学経営学部准教授(専門:ファイナンス・金融工学)。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士。農林中金を経て、新日本有限責任監査法人にて金融機関や監督当局向けのリスクアドバイザリー業務・調査研究業務を統括したのち、現職。   

書籍紹介及び目次抜粋

規制とリスク管理の関係、   
各種リスクのインテグレーションを学べる入門書   
◆4年ぶりに改訂された本書の第I部では、バーゼルIII、システミックリスク、ストレス・テストなど最新の内容をフォローし、その基本概念、理論、実務を体系的に、しかも極力数式を使わずに平易に解説。第II部では、統合リスク評価の計量面について、個別リスクを合算するための先進的な手法や、リスク極度枠管理、リスク資本配賦などの重要テーマを詳説。   
◆銀行・証券・保険の各金融機関のリスク管理実務担当者はもちろん、経営管理部門や監査部門、監査法人やコンサルティング会社などでリスク管理関連業務に携わる方、必読の書。   
●主要目次●   
第I部 リスク資本と統合リスク管理   
第1章 リスク   
 第1節 わが国の金融自由化の歴史   
 第2節 リスクテイクの時代   
 第3節 リスクのバッファーとしての自己資本   
第2章 銀行の統合リスク管理   
 第1節 リスク資本   
 第2節 統合リスク管理プロセス   
 第3節 リスクガバナンス   
第3章 ストレス・テスト   
 第1節 ストレス・テストとは   
 第2節 ストレス・テストの用途   
 第3節 統合ストレス・テスト   
 第4節 リバース・ストレス・テスト   
 第5節 マクロストレス・テストの事例(米CCAR)   
 第6節 金融検査マニュアル等での取扱い   
第4章 バーゼルIII   
 第1節 世界金融危機後の国債金融規制の体制   
 第2節 システム上重要な金融機関   
 第3節 バーゼルIIIに基づく自己資本比率   
 第4節 マクロプルーデンスと景気循環増幅効果   
 第5節 景気循環増幅効果の規制   
 第6節 自己資本比率規制と景気循環   
 第7節 レバレッジ比率   
 第8節 流動性規制   
 第9節 欧米の金融規制・監督体制   
 第10節 わが国の統合リスク管理の監督・検査   
第5章 システミックリスク   
 第1節 システミックリスクの定義   
 第2節 システミックリスク評価   
 第3節 システミックリスク尺度   
第6章 自己資本充実度評価   
 第1節 わが国の自己資本充実度評価の監督・検査   
 第2節 英国のICAAP   
 第3節 米国の自己資本十分性に関する健全性審査   
第7章 リスク資本計算上重要なリスク   
 第1節 第2の柱で捕捉すべき重要なリスク   
 第2節 カウンターパーティ信用リスク   
第8章 保険会社の統合リスク管理(ERM)   
 第1節 欧州の先進的保険リスク管理   
 第2節 保険業を営む金融コングロマリットの事例   
 第3節 AIGの教訓   

第II部 統合リスク評価   
第9章 リスク尺度   
 第1節 リスク尺度の特性   
 第2節 リスク・コントリビューション   
第10章 リスク合算   
 第1節 合算フレームワーク   
 第2節 リスク合算上の論点   
 第3節 リスク合算モデル   
第11章 リスク資本管理   
 第1節 リスク極度枠管理   
 第2節 リスク資本配賦   
 第3節 リスク調整後収益性評価   
第12章 モデル検証   
 第1節 検証フレームワーク   
 第2節 統合リスクモデルのバックテストへの示唆