クレジット投資のすべて【第2版】

クレジット投資のすべて【第2版】

定価:3,740円(税込)

編・著者名:大橋英敏 著

発行日:2014年03月25日

判型・体裁・ページ数:A5上・340ページ

ISBNコード:978-4-322-12421-7

書籍の説明

著者の略歴

大橋 英敏(おおはし ひでとし)   
1991年日本生命保険相互会社入社、2000年にモルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター証券会社東京支店(現モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)に入社。ほぼ一貫してクレジット分析業務やクレジット・リスク管理業務に従事。モルガン・スタンレーMUFG証券では、2006年より日本の債券調査の責任者を務める。11年連続で日経公社債情報/日経ヴェリタス誌クレジット・アナリスト人気調査の上位入賞。2012年6月末に退職後、ジャパン・クレジット・アドバイザリー株式会社を設立、代表取締役に就任。   

書籍紹介及び目次抜粋

クレジット・ストラテジーと個別銘柄分析を融合し   
パフォーマンスを追求する   
 先進諸国では低成長化を背景に緩和的な金融政策が続き、世界の金融市場は前例のない低金利環境下にあります。見方を変えれば、金利低下余地は限られ、投資家は金利上昇への備えが必要になっています。   
 特に少子高齢化が進む日本においては、キャピタルゲインよりもインカムゲインの確保がますます重要になるなか、年金基金や保険会社、銀行といった機関投資家の間でクレジット投資需要が増加し、リーマン・ショックで萎縮したクレジット市場はいま再び熱い視線を浴びています。   
 2006年に初版が刊行された本書は、(1)クレジット市場における裁定機会の発見、(2)クレジット・ポートフォリオの効率的な運営方法、(3)クレジット・リスク管理の方法論、(4)財務分析+レラティブ・バリュー分析を解説し、当時珍しかった「いかにしてクレジット投資で儲けるか」を追求した書籍として、機関投資家の間で好評を博しました。   
 それから8年、事業債、ローン、証券化商品、クレジット・デリバティブズなどの金融商品を対象としたクレジット投資戦略構築に関する方法論を網羅的に解説するという初版の特長をさらにブラッシュアップするとともに、リーマン・ショックや欧州ソブリン危機を経て得られた知見(流動性リスク分析)や日本国債を含むソブリンのクレジット分析等、これからのクレジット投資に必要な最新情報、技術を織り込み、大幅改訂しました。   
 機関投資家はもとより、幅広い商品で運用する個人投資家、国・地方公共団体等で財政分野に携わる方、投資理論や財政学を学ぶ大学生・大学院生にお薦めの一冊です。   
●主要目次●   
第I章 変化するクレジット市場──本書のねらい   
第1節 クレジット市場──リーマン・ショックで変化したもの、変化しなかったもの   
第2節 クレジット投資の全体像   
第3節 本書の構成   
第II章 クレジット・ストラテジー   
第1節 クレジット・ストラテジーとは   
第2節 クレジット・サイクル   
第3節 セクター選別(ファンダメンタルズ分析)   
第4節 スプレッド評価(レラティブ・バリュー分析)   
第5節 需給(テクニカル)   
第III章 個別銘柄分析   
第1節 基本的な考え方   
第2節 定量分析(財務分析)   
第3節 定性分析   
第4節 外部格付の利用上の留意点   
第5節 財務上の特約   
第6節 ソブリンのクレジット分析   
第IV章 リスク管理のあり方   
第1節 はじめに   
第2節 戦略的リスク管理とは   
第3節 リスク管理体制の構築   
第4節 クレジット投資への応用   
第5節 投資とリスク管理   
第6節 リーマン・ショック後のリスク管理の潮流   
第V章 米サブプライム危機/リーマン・ショックとクレジット市場   
第1節 米サブプライム・モーゲージ問題再考   
第2節 危機深化のプロセス──リーマン・ショックまで   
第3節 欧州ソブリン危機   
第4節 日本ソブリン──財政破綻は本当にないのか?   
第VI章 実践的なクレジット投資戦略構築を目指して   
第1節 クレジット投資戦略構築の実践   
第2節 クレジット・デフォルト・スワップの活用   
第3節 今後の注目材料